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栗村修のワールドツアーへの道 更新「ツアー・オブ・ジャパンのコース難易度」

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22回目の開催を迎える「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」の開幕まであと2ヶ月ちょっととなって参りました。

そこで今回は、「ツアー・オブ・ジャパン」のコースの特徴について改めて考察していきたいと思います。

◯開催日数
「ツアー・オブ・ジャパン」は8日間8ステージで開催されており、この数字はUCIアジアツアー全28レース中、2番目に長い開催日数となっております。

1. Tour of Qinghai Lake(中国/2.HC):14日間14ステージ
2. Le Tour de Langkawi(マレーシア/2.HC):8日間8ステージ
2. Tour of Japan(日本/2.1):8日間8ステージ
2. Tour of ChinaⅠ(中国/2.1):8日間8ステージ
2. Tour of Taihu Lake(中国/2.1):8日間8ステージ
※2019UCIアジアツアー全28レース中

◯総走行距離
「ツアー・オブ・ジャパン」の2018年大会の総走行距離は764kmとなっております。日数に対する総走行距離は短めの数字となっておりますが、それはコースの難易度が高いためであり、参考までに「2018年の総合優勝者のタイム」を他のUCIアジアツアーのレースと比較してみると以下の結果となります。

1. Tour of Qinghai Lake(中国/2.HC)AGUIRRE Hernán 42時間16分47秒
2. Le Tour de Langkawi(マレーシア/2.HC)OVECHKIN Artem 32時間06分45秒
3. Tour of Thailand(タイ/2.1)DYBALL Benjamin 24時間01分04秒
4. Tour of Azarbaijan(イラン/2.1)SOKOLOV Dmitry 23時間48分46秒
5. Tour of Oman(オマーン/2.HC)LUTSENKO Alexey 22時間49分50秒
6. Tour of Japan(日本/2.1)GARCíA Marcos 19時間57分25秒
※2019UCIアジアツアーカレンダーに掲載されている全28レース中で2018年大会総合優勝者のタイムを比較

◯獲得標高
「2018 ツアー・オブ・ジャパン」の総獲得標高は12,982mとなっております。一方、アジアを代表するステージレース「ツール・ド・ランカウイ」については、「ツアー・オブ・ジャパン」と同じ大会日数ながら総獲得標高は半分ほどの数字に留まっており、総走行距離や総合優勝者のタイムなどはランカウイの方が上であるものの、総獲得標高差にこれだけ差があるということは、選手たちが1km当たりに受ける負荷というのが「ツアー・オブ・ジャパン」の方が断然上ということになります。これは「ツアー・オブ・ジャパン」が、難易度が高くなる傾向にある周回コースを採用しているからであり、選手たちが平坦路を集団内で流している時間が少ないことを意味します。

過酷さという点では、高地で開催される「ツアー・オブ・チンハイレイク」があらゆる面に於いてアジアトップクラスだと思いますが、「ツアー・オブ・ジャパン」はその次に位置する厳しさを持ったアジアでも有数のレースと言って間違いないでしょう。

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