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栗村修のワールドツアーへの道 更新「大会ディレクターという仕事」

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ふと、「ツアー・オブ・ジャパン 大会ディレクター」ってどんな仕事なんだろう?自分自身はどんな役割の人間なんだろう?と考えてしまうことがあります。

もちろん、UCIが発行している「オーガナイザーズガイド」には明確な職務内容などが記載されていますし、ツアー・オブ・ジャパンの組織委員会内でも「オーガナイザーズガイド」に準じる形で組織図というものは作成しています。

それでもふと、そんな風に感じてしまうのには理由があります。

それは、私自身、この仕事をいつまで続けられるのであろうか?

また、ツアー・オブ・ジャパンというレースはいつまで続いていくのだろうか?

ということを考えたとき、どこかで「後任」という存在を意識しなくてはならなくなるからです。

その結果、「大会ディレクター」という仕事に対する、明確な定義や必要とされる能力などを考察するわけですが、まだ、その疑問に対する明確な回答が自分自身のなかで見つけられないでいます…。そもそも自分が「大会ディレクター」として相応しいのかすらわかっていないので。

文字で書かれた職務内容というのは誰でもある程度は理解できるでしょうが、一方で、この仕事に必要な本質的な資質というのは、正直、私自身も明確に表現できません。

また、大会ディレクターをわざわざ置かないという選択肢もあるかと思います。

しかし、大会を実質的に動かしている存在、大会に意思をもたらしている存在というのは、形は違えど、どのレースにも必ず存在しているはずです。

これらを踏まえて、敢えていくつかの要素を挙げるならば、以下のワードに行き着きます。

・情熱
・責任感
・忍耐力

もちろん、実務能力や専門知識も持っていれば更にベストですが、しかし、やはり上記の3要素が無ければ、大会に命を吹き込むことはできないでしょう。

じゃあ、今の自分自身ができている(持ち合わせている)のか?と問われれば、まったくもって自信を持って「はい」などとは言えませんが、少なくとも、上記3要素がなければ、この仕事は務まらないと感じています。

いつか必ずやってくる「引き継ぎ」という作業は、現大会ディレクターとして、大切な仕事の一つであることは間違いありません。
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