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栗村修のワールドツアーへの道 更新「国内ロードレース界の構造」

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昔からふと頭を悩ませることがあります。

それは国内ロードレース界の構造についてです。

ナショナルフェデレーションの中の構造として、ロードレースとトラックレースについては、数ある構成団体間(各都道府県車連/実業団/学連/高体連など)で、その活動内容や理念などが分断されてしまっており、ひとつの一貫した「発掘・育成・強化(ビジネスモデル化)」といった絵を書きづらい状態となっています。

国内のロードレース界をわかりやすく書いてみると以下のようになります。

◯ロードバイクとの出会い(この要素はたくさんあるほど良い)
・マンガ/テレビ
・自転車ショップ
・学校の部活/クラブ
・家族/友人/知人
・ほか

◯ロードバイクの教育(統括された教育システムでなく個別のノウハウによるものが主)
・自転車ショップ
・学校の部活/クラブ
・各都道府県車連
・高体連/学連
・家族/友人/知人
・ほか

◯ロードレースへの出場(年齢やレベルに応じた統一されたヒエラルキーではない)
・各種イベント
・高体連/学連/実業団レース
・各都道府県車連主催レース
・ほか

◯ロードレース選手としての強化(高校生や大学生といった重要な年齢層に対して世界基準の指導者の声が届きにくい)
・学校の部活/クラブ
・高体連/学連
・実業団チーム
・ナショナルチーム(強化指定選手)
・ほか

◯上記の「発掘・育成・強化」に関わる費用の捻出(夢や価値を持つヒエラルキー上部から資金がもたらされる構造となっていない)
・自己資金
・各種補助金
・スポンサー費
・ほか

この様に、様々なグループや団体が個別かつ複雑に絡み合う構造となっており、効果的に全体を機能させることが現状難しい状況となっています。

全てを壊して創り直すことはいまの自分にはできないので、時間はかかりますが、ひとつずつ解きほどいていき、俯瞰した目を持ちながら、地道にそれらを再構築していくしかありません。
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