2021 Tour of Japan Outline of the Race
2021年5月28日~5月30日
新型コロナウイルス感染症の影響により2年ぶりの開催となった23回大会は、東京オリンピック日本代表の増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)が、クイーンステージとなる富士山ステージを制し、日本人として史上2人目となる個人総合優勝を勝ち取った。また、団体総合では攻撃的に走ったマトリックスパワータグが初優勝を飾った。
世界中を襲った新型コロナウイルスパンデミックにより2020年大会が開催中止になり、感染症の影響が色濃く残る中でコロナ禍以降国内初となるUCIレース開催を目指した「2021 ツアー・オブ・ジャパン」。UCIカテゴリーを2クラスへと下げ、国内チームのみの3日間3ステージに変更することでなんとか開催にこぎつけた。初日にいきなりクイーンステージとなる『富士山ステージ』が登場し、東京オリンピック男子ロードレース日本代表の増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)が、チームメイトのサポートを受けて得意の上り勝負に持ち込み、悲願のステージ優勝を飾ると共に、個人総合でも一躍首位に躍り出る。TOJ初登場となった『相模原ステージ』は、序盤から多くの選手が飛び出し、最後に生き残った5名でのスプリントをホセ・ビセンテ・トリビオ選手(マトリックスパワータグ)が制してステージ優勝を飾った。総合は増田選手が辛くも首位を守る。最終の『東京ステージ』も序盤から逃げ集団が形成され、最後は若い川野碧己選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)がマッチスプリントを制して雄叫びをあげた。そして、個人総合では増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)が日本人として史上2人目となる個人総合王者に輝いた。また、ポイント賞は川野碧己選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山岳賞は増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)、新人賞は留目夕陽選手(日本ナショナルチーム)がそれぞれ獲得した。団体総合時間賞では攻撃的に走ったマトリックスパワータグが初優勝を飾った。
富士山ステージ | 78.8km | 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) | 2:35:52 |
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相模原ステージ | 108.5km | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | 2:38:44 |
東京ステージ | 112.0km | 川野碧己(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 2:16:44 |
1位 | 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) | 7:33:21 |
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2位 | トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) | +11" |
3位 | 山本大喜(キナンサイクリングチーム) | +44" |