NTN presents 2019 Tour of Japan
2019年5月19日~5月26日
2018年大会で新人賞に輝いたクリス・ハーパー選手(オーストラリア)が、クイーンステージとなる富士山ステージを制し、見事、悲願の総合優勝を勝ち取った。また、団体総合では底力をみせたチーム右京が2年ぶりとなる優勝を果たした。
2020年東京五輪の代表選考レースの一つとして開催された「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」。初日のショートTT『堺ステージ』を制したのは日本の若手、岡篤志選手(宇都宮ブリッツェン)。続く『京都ステージ』では入部正太朗選手(シマノレーシング)の強力な牽引により逃げが決まり、最後は付いてきたエイデン・トゥーベイ選手(チーム・ブリッジレーン)がステージ優勝を飾る。前夜の大雨があがった『いなべステージ』は、ラスト周回で抜け出したベンジャミン・ヒル選手(リュブリャナ・グスト・サンティック)がアダム・トーパリック選手(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKS・ジャーマニー)をスプリントで下してステージ優勝を飾り、同時にリーダージャージも獲得。集団スプリント勝負になることの多い『美濃ステージ』は、アジアのレースを熟知しているレイモンド・クレダー選手(チーム右京)が激戦のスプリントを制してステージ優勝。本格的な総合争いがはじまる『南信州ステージ』は、29名にまで絞られた先頭集団のスプリントをフェデリコ・ズルロ選手(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)が獲りポイント賞でも2位に浮上。クイーンステージとなる『富士山ステージ』では、ここでの勝利を狙っていた前年総合4位のクリス・ハーパー選手(チーム・ブリッジレーン)がチームメイトのディラン・サンダーランド選手のアシストを受けて快走。悲願のステージ優勝を飾ると共に個人総合でも一躍首位に躍り出る。そして、個人総合最終決戦となる『伊豆ステージ』は、パブロ・トーレス・ムイノ選手(インタープロサイクリングアカデミー)がラスト1周を独走してステージ優勝を飾り、ライバルたちの強力な攻撃を凌いだクリス・ハーパー選手(チーム・ブリッジレーン)がグリーンジャージを守りきった。最終の『東京ステージ』は、強力な トレインを組んだチーム ブリヂストン サイクリングの窪木一茂選手が集団スプリントを制して見事ステージ優勝を飾る。そして、個人総合ではクリス・ハーパー選手(チーム・ブリッジレーン)が22回目の王者に輝いた。なお、日本人選手での個人総合最高順位は石橋学選手(総合7位/チーム ブリヂストン サイクリング)。また、ポイント賞はフェデリコ・ズルロ選手(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)、山岳賞はフィリッポ・ザッカンティ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、新人賞はクリス・ハーパー選手(チーム・ブリッジレーン)がそれぞれ獲得した。団体総合時間賞では底力をみせたチーム右京が2年ぶりにトップとなった。
NTN presents 2019 Tour of Japan WEB SITE
堺ステージ | 2.6km | 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) | 0:03.06 |
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京都ステージ | 105.0km | エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン) | 2:41:25 |
いなべステージ | 127.0km | ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック) | 3:18:34 |
美濃ステージ | 139.4km | レイモンド・クレダー(チーム右京) | 3:14:20 |
南信州ステージ | 123.6km | フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー) | 3:10:24 |
富士山ステージ | 36.0km | クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン) | 1:22:24 |
伊豆ステージ | 122.0km | パブロ・トーレス・ムイノ(インタープロサイクリングアカデミー) | 3:35:58 |
東京ステージ | 112.0km | 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング) | 2:23:01 |
1位 | クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン) | 19:49:57 |
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2位 | ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京) | +40" |
3位 | ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックスパワータグ) | +51" |