19th TOUR OF JAPAN
2016年5月29日~6月5日
オスカル・プジョル(チーム右京)がクイーンステージ富士山で強力なイラン勢を突き放し、自身初となるツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝を勝ち取った。団体総合では大会3連覇を狙ったポルセイェディゴラコール擁するタブリーズ シャハルダリ チームが、昨年優勝のピシュガマン サイクリングチームを抑えて優勝を飾る。
イタリア唯一のUCIプロチームランプレ・メリダが4年連続の参戦。そして、そのランプレ・メリダから日本のスーパースター新城幸也選手がエントリー。実に9年ぶりとなるツアー・オブ・ジャパンへの出場となった。一方、大会連覇中のミルサマ・ポルセイェディゴラコール選手(タブリーズ シャハルダリ チーム)も3年連続での参戦。初日の『堺ステージ』を制したのは、オーストラリアンスプリンターのアンソニー・ジャコッポ選手(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)。新登場の『京都ステージ』は集団スプリントとなり、イタリアのトップスプリンター、ダヴィデ・チモライ選手(ランプレ・メリダ)が制し、続く、『美濃ステージ』では堺ステージを制したアンソニー・ジャコッポ選手(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)が迫力のゴールスプリントを制してステージ2勝目を飾る。強い風が吹いた『いなべステージ』は序盤からの逃げを成功させたピシュガマン サイクリングチームのモハンマド・ラジャブルー選手が優勝を飾り、最初の総合争いの場となる『南信州ステージ』は、初出場のダニエル・アレクサンデル・ハラミリョ選手(ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルサイクリングチーム)が40名ほどの集団を制して個人総合でもトップに立つ。クイーンステージとなる『富士山ステージ』ではオスカル・プジョル選手(チーム右京)が快走をみせて歴代2番時計となる38分48秒を記録。ステージを獲るとともにリーダージャージも手に入れた。そして、個人総合最終決戦となる『伊豆ステージ』で王者ポルセイェディゴラコール選手が驚異的なアタックを仕掛けて逃げ続けるも、レース終盤に集団に吸収され、最後は連日怪我からの驚異的な回復をみせていた新城幸也選手が奇跡的なステージ優勝を飾り、会場全体が歓喜の渦に包まれた。最終の『東京ステージ』は逃げ切りの展開となり、サム・クローム選手(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)が嬉しいステージ優勝を飾って8日間の全日程を締めくくった。なお、日本人選手での個人総合最高順位は、10位の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。また、ポイント賞は、ピエールパオロ・デネグリ選手(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)。山岳賞は、ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ シャハルダリ チーム)。新人賞はダニエル・ホワイトハウス(トレンガヌ サイクリングチーム)がそれぞれ獲得した。団体総合時間賞では、タブリーズ シャハルダリ チームがトップとなった。
堺ステージ | 2.65km | アンソニー・ジャコッポ(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) | 0:03.19 |
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京都ステージ | 105.0km | ダヴィデ・チモライ(ランプレ・メリダ) | 2:49:08 |
美濃ステージ | 139.4km | アンソニー・ジャコッポ(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) | 3:24:00 |
いなべステージ | 130.7km | モハンマド・ラジャブルー(ピシュガマン サイクリングチーム) | 3:23:25 |
南信州ステージ | 123.6km | ダニエル・A・ハラミリョ(ユナイテッドヘルスケア) | 3:18:08 |
富士山ステージ | 11.2km | オスカル・プジョル(チーム右京) | 0:38:48 |
伊豆ステージ | 122.0km | 新城幸也(ランプレ・メリダ) | 3:27:00 |
東京ステージ | 112.7km | サム・クローム(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ) | 2:17:29 |
1位 | オスカル・プジョル(チーム右京) | 19:22:37 |
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2位 | マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム) | +1'24" |
3位 | ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ シャハルダリ チーム) | +1'27" |