17th TOUR OF JAPAN
2014年5月18日~25日
ポルセイェディゴラコール(タブリーズ・ペトロケミカルチーム)が富士山ステージと伊豆ステージで信じられないパフォーマンスを発揮してTOJ初制覇。団体総合もタブリーズ・ペトロケミカル勢がカテゴリーを超えた走りで優勝を飾る。
前年に引き続きイタリアよりUCIプロチームのランプレ・メリダが参戦。一方、アジア最高峰のステージレース『ツアー・オブ・チンハイレイク』と『ツール・ド・ランカウイ』を連勝中のミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ・ペトロケミカルチーム)がTOJに初登場。初日の『堺ステージ』を制したのは、オーストラリアのスピードマン、ウィリアム・クラーク(ドラパック・プロフェッショナル・サイクリング)。続く、『美濃ステージ』もドラパック勢がスプリントを支配してオランダ人のワウテル・ウィッパート(ドラパック・プロフェッショナル・サイクリング)がステージ優勝を飾る。最初の総合争いが勃発する『南信州ステージ』は、ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)が2年連続となるステージ優勝を飾り、個人総合でも首位に立つ。一方、期待されていたタブリーズ・ペトロケミカルチーム勢は苦手の雨に沈み総合上位から姿を消した。しかし、最大のヤマ場『富士山ステージ』でタブリーズ・ペトロケミカルチーム勢が爆発。優勝候補のポルセイェディゴラコール(タブリーズ・ペトロケミカルチーム)が圧倒的な走りで驚異のコースレコードとなる38分51秒でステージ優勝を飾り、総合でも一躍2位に踊りでる。そして、総合最終決戦となる『伊豆ステージ』でTOJ史上に残る驚異的な走りを披露したタブリーズ・ペトロケミカル勢が、ステージ優勝=ガーデル・ミズバニ・イラグナ、個人総合=ポルセイェディゴラコールとトップを獲り、2014年のツアー・オブ・ジャパンを実質的に手中に収めた。最終の『東京ステージ』は、ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ)がワールドチームの意地をみせてスプリントを制し、全日程を締めくくった。なお、日本人選手での個人総合最高順位は、10位の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。また、ポイント賞は、グレガ・ボーレ(ヴィーニ ファンティーニ・NIPPO)。山岳賞は、ヒュー・カーシー(ラファ・コンドール・JTL)。新人賞も同じく、ヒュー・カーシー(ラファ・コンドール・JTL)。団体総合時間賞は、タブリーズ・ペトロケミカルチームが獲得した。
堺ステージ | 2.65km | ウィリアム・クラーク(ドラパック・プロフェッショナル・サイクリング) | 3:14.09 |
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美濃ステージ | 160.7km | ワウテル・ウィッパート(ドラパック・プロフェッショナル・サイクリング) | 3:47:36 |
南信州ステージ | 148.0km | ピエールパオロ・デ ネグリ(ヴィーニ ファンティーニ・NIPPO) | 3:55:16 |
富士山ステージ | 11.4km | ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ・ペトロケミカルチーム) | 0:38:51 |
伊豆ステージ | 146.4km | ガーデル・ミズバニ・イラナグ(タブリーズ・ペトロケミカルチーム) | 4:14:13 |
東京ステージ | 112.7km | ニッコロ・ボニファジオ(ランプレ・メリダ) | 2:22:14 |
1位 | ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ・ペトロケミカルチーム) | 15:05:01 |
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2位 | グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO) | +1'51" |
3位 | ガーデル・ミズバニ・イラグナ(タブリーズ・ペトロケミカルチーム) | +3'48" |