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NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン ステージ6 富士山レースレポート

キナンサイクリングチーム区間2連勝、マルコス・ガルシアが総合優勝に向けて大手

リーダー達

例年、総合優勝者を占うステージとなる富士山ステージ。今年は昨年と異なり、須走インターチェンジからのリアルスタートではなく、富士スピードウェイの外周路でリアルスタートを切る。外周路を2周回してから日本が誇る名峰富士へと向かうふじあざみラインを登り、5合目にフィニッシュする32.9kmで争われた。獲得標高は1760mだ。

パレード

スタート地点の富士スピードウェイでは、富士山が見え隠れする曇り空が広がっていたが、フィニッシュ地点は富士山の輪郭がはっきりと見える晴天。
2020年、東京オリンピックのゴール地点とされている富士スピードウェイ西ゲート前をスタートすると、タイラー・ウィリアムズ(イスラエルサイクリングチーム)とトーマス・スチュワート(JLTコンドール)が逃げグループを形成。さらにシモン・ペロー(チーム・イルミネート)がその2人に追いついた。
メイン集団では、グリーンジャージを持つトマ・ルバ擁するキナンサイクリングチームが主導権を握る。集団は、ふじあざみラインに入るところで逃げグループ3人を吸収。ふりだしに戻り、去年までのコース設定と同様、登り一発勝負となった。
キナンサイクリングチームに代わり、ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チームやマトリックスパワータグが集団先頭に立つと、攻撃を開始する。集団からクリス・ハーパー(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム)が抜け出した。

第5ステージ

残り8km付近でマルコス・ガルシア・フェルナンデス(キナンサイクリングチーム)がアタックを仕掛けると、誰も背中に付けず、独走を許す形となった。ガルシアは、すぐに先頭のハーパーをパスすると、ペースを刻んで後続とのタイム差を稼いだ。

マルコス・ガルシア・フェルナンデス

残り4km付近でヘルマン・ベルシュタイナー(バーレーン・メリダ)が集団から飛び出す。ガルシアとのタイム差はおよそ1分ほど。ハーパーを抜いたベルシュタイナーはガルシアとの距離を縮めるが、淡々と登り続けるガルシアは後ろを機にすることはなかった。ガルシアが単独先頭でフィニッシュラインを切った。追走のベルシュタイナーは28秒差でゴールした。

マルコス・ガルシア・フェルナンデス

富士山ステージの結果を受けて、総合順位はシャッフルされた。前日まで首位につけていたトマ・ルバのタイム差は覆り、チームメイトのガルシアにグリーンジャージを明け渡すこととなった。
スプリント賞、山岳賞の順位は変わらず。それぞれのジャージ争いは僅差で2位以降が迫る。全ての戦いはラスト2ステージに託された。

第6ステージ順位
1位 マルコス・ガルシア・フェルナンデス(キナンサイクリングチーム) 1時間19分19秒
2位 ヘルマン・ベルシュタイナー(バーレーン・メリダ) +28秒
3位 クリス・ハーパー(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム) +1分48秒

区間賞

個人総合時間賞(グリーンジャージ)
1位 マルコス・ガルシア・フェルナンデス(キナンサイクリングチーム) 14時間2分52秒
2位 ヘルマン・ベルシュタイナー(バーレーン・メリダ) +39秒
3位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) +56秒

個人総合時間賞

個人総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) 72pt
2位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) 70pt
3位 ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)  50pt

個人総合山岳賞(レッドジャージ)
1位 小石祐馬(チーム右京) 16pt
2位 マルコス・ガルシア・フェルナンデス(キナンサイクリングチーム) 15pt
3位 草場啓吾(日本ナショナルチーム) 15pt

山岳賞

個人総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位 クリス・ハーパー(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム)
2位 ホセ・マヌエル・ディアス・ガジェゴ(イスラエル・サイクリング・アカデミー)
3位 サム・クローム(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム)

チーム総合
1位 キナンサイクリングチーム

天候:晴れ
気温:25度
来場者数:9,000人
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