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NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン ステージ4 美濃レースレポート

新城幸也はDNS、集団スプリントでミッヘル・ライムが美濃ステージを獲る

スタート前

第4ステージは、例年同様、和紙で有名な岐阜県美濃市で行われた。天候は予報どおり、あいにくの雨。昨日とは違い、気温も20度に満たなかった。
今日のステージはバーレーン・メリダの新城幸也と日本ナショナルチームの武山晃輔が出走しないことが発表された。新城は昨日の落車が原因で、大きなケガではないものの、大事をとって今日のステージを走らないという決断を下した。

スタート前

パレードは、江戸時代初期の情緒が感じられる「うだつの上がる町並み」からスタートした。「うだつ」とは屋根の両端を高くして火災の類焼を防ぐ防火壁を指し、その当時裕福な家にしか「うだつ」を造ることができなかった。なお、「うだつが上がる・上がらない」という言葉はこれが由来する。江戸時代の商人の町である美濃市にはこの「うだつ」が多く残っており、美濃の観光スポットの一つとなっている。
パレードスタートを切った87人の選手たちは4kmほど美濃市の町を進んだのち、21.3kmの周回コースを6周半する。今ステージは、TOJ全ステージの中で最長距離の139.4kmだ。獲得標高は1218mで、スプリントステージとされている。
半周を終えて一周目にできた5人の逃げグループには、昨日までの山岳賞ポイント上位3人を含んでいた。レッドジャージを着る小石祐馬(チーム右京)に次いで、2位につける草場啓吾(日本ナショナルチーム)が2周目の2級山岳ポイントを獲得、4周目も3位で通過し、この日の山岳賞ジャージを獲得した。

草場啓吾

メイン集団は、リーダージャージを持つバーレーン・メリダがメイン集団をコントロール。バーレーン・メリダに代わりゴールスプリントに向けて集団スプリントに持ち込みたいチームがメイン集団前方でペースを上げる。最終周の上り始めで逃げが吸収されると、位置取り争いが始まった。
睦橋を渡って、ゴールラインまでは1kmのストレート。2車線分の道幅に各チームのスプリンターが横いっぱいに広がる。ラスト25mでミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)とレイモンド・クレダー(チーム右京)が頭一つ抜き出た状態でゴールラインに飛び込み、これまでのステージ全て一桁台でフィニッシュしているライムがわずかな差で差し切った。

フィニッシュ

総合のグリーンジャージは、集団でゴールしたグレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)がキープした。今日のステージでの日本人最上位は大久保陣(チームブリヂストンサイクリング)の4位だった。

フィニッシュ

ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)
「今日はとても寒い日でした。ただ、チームの戦略が今日はうまくいって、チームとしてもステージ優勝できたことをうれしく思っています。」

ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)

グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)
「チームで作戦を立てた通りにグリーンジャージを保守できました。ただ、雨も降っていましたし、悪天候で僕自身の体調がレース中良くなく、上がっていかなかったので、脚も最後動かなかったです。」

グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ)

草場啓吾(日本ナショナルチーム)
「最初の逃げが決まるまでにチームメイトにも支えられて、確実に逃げに乗ることができたので、チームメイトにも感謝して、また明日山岳ジャージということで、身を引き締めて頑張りたいと思います。」

草場啓吾(日本ナショナルチーム)

第4ステージ順位
1位 ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー) 3時間23分59秒
2位 レイモンド・クレダー(チーム右京) +0秒
3位 マルティン・ラース(チーム・イルミネート) +0秒

個人総合時間賞(グリーンジャージ)
1位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) 9時間28分23秒
2位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) +5秒
3位 ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)  +8秒

個人総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位 グレガ・ボレ(バーレーン・メリダ) 58pt
2位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ) 55pt
3位 ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)  50pt

個人総合山岳賞(レッドジャージ)
1位 草場啓吾(日本ナショナルチーム) 15pt
2位 小石祐馬(チーム右京) 13pt
3位 木村圭佑(シマノレーシング) 10pt

個人総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位 ミッヘル・ライム(イスラエル・サイクリング・アカデミー)
2位 サム・クローム(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム)
3位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)

チーム総合順位
1位 チーム右京

天候:雨
気温:17度
来場者数:15,000人
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