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<レースレポート> 2021 ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ 東京

宇都宮ブリッツェン増田成幸、悲願のツアー・オブ・ジャパン総合優勝に輝く!

⽇時:2021530⽇(日曜⽇)

天候:晴れ 23℃

距離:<パレード3.8> + <7.0 x 16周 = 112.0>

 

530⽇(日)、ツアー・オブ・ジャパン最終日 3日間開催に凝縮して開催されたツアー・オブ・ジャパンの最終日の舞台は、恒例の大井ふ頭周回コース。高低差が殆どないフラットなコースでの高速バトルが期待され、最後のゴールスプリントからは目が離せない。


スタートラインに付くリーダー達

パレード走行3.8kmを経てアクチュアルスタート。予想された通り、早速アタック合戦が始まる。3日目でまだまだフレッシュだからなのか、再三のアタックも決定打が生まれず4周回終了地点、最初のスプリントポイントを高速のまま集団で通過。

7周回目終盤、⼊部正太朗(弱⾍ペダルサイクリングチーム)、平井光介(⽇本ナショナルチーム)が抜け出して協調体制、コントロールラインでメイン集団に8秒の差を付け、徐々に差を広げ始めるものの、これも決め手に欠けて再び大集団のまま8周回終了地点、2度目のスプリントポイントを通過。

これでレースが既に折り返しの9周回目に突入。ここでようやく5名の逃げが容認された模様で、メイン集団に29秒のタイムギャップを築いてレースは一旦の落ち着きを見せる。逃げた5名は横塚浩平(チーム右京 相模原)、渡邊翔太郎(那須ブラーゼン)、岡本隼(愛三⼯業レーシングチーム)、川野碧⼰(弱⾍ペダルサイクリングチーム)、⼩林海(マトリックス パワータグ)。そのまま34秒のタイムギャップをキープしてコントロールラインを通過。メイン集団は宇都宮ブリッツェンが前を固めて完全にレースをコントロール。

レースは完全に落ち着いたまま、12周回終了地点のスプリントポイントを5名の逃げ集団がそのまま通過。この時点で、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)はトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)と同じ集団のままゴールに辿り着けば、総合優勝を手にする公算が大きくなった。

残り3周、レースの焦点はステージ優勝の行方に移りつつある。逃げ込みを図りたい逃げ集団5名から、川野碧⼰(弱⾍ペダルサイクリングチーム)、⼩林海(マトリックス パワータグ)がアタック。メイン集団は依然と宇都宮ブリッツェンのコントロール下にあり、総合優勝が見えているだけに、無理な追走は控えているようにも見える。ステージが欲しい他のチームからも動きが出てこない。

先頭2名は最終周回。後続と40秒のタイムギャップをキープして、逃げ切りの可能性が大きくなってきた。先頭2人はけん制することなく、協調して逃げ込みにかかる。完全に2人によるスプリント勝負に持ち込まれ、最終コーナーを立ち上がって残り300mの直線。前へ出たのは川野碧⼰(弱⾍ペダルサイクリングチーム)。そのまま押し切り、弱⾍ペダルサイクリングチームにとって、そして川野碧⼰選手本人にとっても、悲願のツアー・オブ・ジャパン初のステージ優勝を勝ち取った。


Finish

そして個人総合は、東京オリンピック・自転車ロードレースの日本代表に内定している増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が2004年の第8回大会以来、17年ぶり2人目の日本人総合優勝を決めた。


川野碧⼰(弱⾍ペダルサイクリングチーム)のコメント

「ステージ優勝、感無量です。東京ステージに向けて調整してきたので、調子は良かったです。最初、逃げ切りは無理かと思っていましたが、2人で抜け出してからタイム差が縮まらなかったので、これは行くしかないと思って心を決めて行きました。自分はスプリンターなので、これは勝てると思い、最後は思いっきり後ろから行きました。これからは、海外に出て行っても勝てるように頑張りたいと思います。」

 

増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のコメント

「3日間通して、昨日が一番厳しいステージでしたが、運も味方してくれて最終日もリーダージャージで終わることができて嬉しいです。僕にとって今シーズンの一番の目標は東京オリンピックですので、新城選手と日本代表チームを組んで、最強の2人で日本を背負って走れるように、自分自身気を引き締めてやって行きたいと思っています。これから、世の中の状況が落ち着いて、また皆さんと会場でお会いできる日を心から楽しみにして、また次のレースに向かって行きたいと思います。」

 

留⽬⼣陽(⽇本ナショナルチーム)のコメント:

「新人賞ジャージ、何とか守り切ることができました。初日の富士山ステージで新人賞が決まると思って調整して臨みました。次はネイションズカップなど、海外のレースで更に上を目指して行きたいと思います。」


表彰式


●第3ステージ順位

1位 川野碧⼰(弱⾍ペダルサイクリングチーム)2時間 1644

2位 ⼩林海(マトリックス パワータグ) +00

3位 沢⽥ 桂太郎(スパークルおおいた)+26

 

●個⼈総合時間賞(グリーンジャージ)

1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 7時間 3321

2位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) +11

3位 山本大喜(キナンサイクリングチーム)+44

 

●個⼈総合ポイント賞(ブルージャージ)

1位 川野碧⼰(弱⾍ペダルサイクリングチーム) 35pt

2位 ⼩林海(マトリックス パワータグ)  29pt

3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ) 25pt

 

●個⼈総合⼭岳賞(レッドジャージ)

1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)     15pt

2位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)   12pt

3位 山本大喜(キナンサイクリングチーム)  10pt


●個⼈総合新賞(ホワイトジャージ)

1位 留目夕陽(日本ナショナルチーム)

2位 ⼩出樹(京都産業⼤学)

3位 仮屋 和駿(日本大学)

 

●チーム総合順位

1位 マトリックス パワータグ

2位 キナンサイクリングチーム

3位 チーム ブリヂストンサイクリング

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