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<レースレポート> 2021 ツアー・オブ・ジャパン第1ステージ 富⼠⼭

宇都宮ブリッツェン増田成幸、接戦を制して最難関の富士山ステージ優勝!

⽇時:2021528⽇(金曜⽇)

天候:晴れ 22℃

距離:13.0 x 4 + 9.4 + 17.4㎞ = 78.8

 

528⽇(⾦)、ツアー・オブ・ジャパン1⽇⽬ 2年ぶりに帰ってきたツアー・オブ・ジャパンは、3日間3ステージと期間短縮で行われる。初日の富士山ステージは、東京オリンピックのロード/タイムトライアルで使用されるコースの一部を4周回半の後、ふじあざみライン須走口5合目まで駆け上がる厳しいコース。

富士スピードウェイ西ゲート前をスタート

スタート後、4.4kmまでのニュートラル区間を経てアクチュアルスタート。レースの均衡が破れたのは、7km過ぎ。安原⼤貴(マトリックス パワータグ)がアタック、それに5名の選手が反応して、6名の逃げ集団を形成。タイムギャップ48秒差で、メイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロール。

2周回目、タイムギャップが1分まで広がったところで、プロトンは逃げ集団を容認した模様でレース展開は一旦落ち着きを見せる。

2周回終了地点、最初のスプリントポイントの通過順は大前翔(愛三⼯業レーシングチーム )、孫崎大樹(スパークルおおいた)、草場啓吾(愛三⼯業レーシングチーム)で、それぞれ5,3,1ポイントを獲得。逃げ集団は3名の脱落者を出したものの、メイン集団とのタイムギャップをキープしたまま、4周回終了地点の2回目のスプリントポイントを通過。草場啓吾(愛三⼯業レーシングチーム)、渡邊翔太郎(那須ブラーゼン)、安原⼤貴(マトリックス パワータグ)がそれぞれ5,3,1ポイントを獲得。この時点で第1ステージ終了時点のポイント賞(ブルージャージ)は草場啓吾(愛三⼯業レーシングチーム)で確定した。

周回コースからふじあざみラインまでのアプローチ区間で逃げ集団はメイン集団に吸収され、そのまま過酷なふじあざみラインのヒルクライムへ向かう。

11.4kmに及ぶふじあざみラインの登坂。集団はライバルの様子を伺うように淡々と登り始めたように見えて、集団は100m進むごとに少しずつ小さくなって行く。残り8kmを切った時点で、先頭集団からまず抜け出したのは若干18才の新星・留⽬⼣陽(⽇本ナショナルチーム)。優勝候補の選手達を尻目に軽快なペダリングでじりじりと差を広げ始めた。追いかける集団の中から、痺れを切らしたかのようにトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)が追走開始。それをマークするように増田成幸(宇都宮ブリッツェン)もポジションを押し上げ追撃態勢に。この2名が留⽬⼣陽(⽇本ナショナルチーム)をキャッチアップした残り5.5km地点から、ついにレースはトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)と増田成幸(宇都宮ブリッツェン)の一騎打ちに持ち込まれた。増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が前に出れば、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)が抜き返して再度前へ出る意地の応酬で、双方一歩も譲らないまま残り1.3km。先に仕掛けたのは増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。そのまま渾身の力でペダルを踏み続けた増田成幸(宇都宮ブリッツェン)はトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)に11秒の差をつけ、まさに力で捻じ伏せて会心の勝利を挙げた。

須走口五合目フィニッシュでガッツポーズの増田成幸 @2021TOJ_Yuzuru SUNADA

増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のコメント:

「今日はトマ選手と2人で走る中で、自分の方が厳しい印象だった。最後の激坂フィニッシュで仕掛けて少しでも前に出られればと思っていたが予想外に勾配がきつくないところでトマ選手が離れたので、思い切って踏んでみたら更に離れた。そこからは全力で行きました。チームのみんなが素晴らしい働きをしてくれて、チーム一丸で優勝をもぎ取ったということで、みんな喜んでくれていました。」

 

留⽬⼣陽(⽇本ナショナルチーム)のコメント:

「初参加で憧れのレースでしたので、精一杯頑張ろうと思ってレースを走りました。U231年目ということで、最初からガツガツ行きました。ホワイトジャージを守ることはもちろんですが、総合勢に絡めるように明日、明後日のレースもしっかり走りたいと思います。」


富士山表彰式 @2021TOJ_Sonoko TANAKA

●第1ステージ 富士山順位

1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 2時間 3552

2位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) +11

3位 山本大喜(キナンサイクリングチーム)+44

 

●個⼈総合時間賞(グリーンジャージ)

1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 2時間 3552

2位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) +11

3位 山本大喜(キナンサイクリングチーム)+44

 

●個⼈総合ポイント賞(ブルージャージ)

1位 草場啓吾(愛三⼯業レーシングチーム 6pt

2位 大前翔(愛三⼯業レーシングチーム )  5pt

3位 孫崎大樹(スパークルおおいた)      3pt

 

●個⼈総合⼭岳賞(レッドジャージ)

1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)     15pt

2位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)   12pt

3位 山本大喜(キナンサイクリングチーム)  10pt

 

●個⼈総合新賞(ホワイトジャージ)

1位 留目夕陽(日本ナショナルチーム)

2位 門田祐輔(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)

3位 ⼩出樹(京都産業⼤学)

 

●チーム総合順位

1位 マトリックス パワータグ

2位 キナンサイクリングチーム

3位 チーム ブリヂストンサイクリング

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