ツアー・オブ・ジャパン総集編総集編の放送予定
「第17回ツアー・オブ・ジャパン総集編 ~からだ一つ自転車一つで戦う男たち~」
2014年6月15日(日) 14:00~14:55 BSフジにて放送
BSフジ
スタッフブログ更新 『ありがとうございました』
昨日、『ツアー・オブ・ジャパン 2014』 が終了しました。
各レース会場で選手たちに熱い声援を送ってくださいました観客の皆さま、各実行委員会の皆さま、今大会を支えてくださいました協賛社の皆さま、過酷なコースで熱い戦いを繰り広げてくれたチーム、選手の皆さま、公平なレースを目指した審判団の皆さま、大会の開催をサポートしてくださいました後援、協力の各団体様、そして大会運営に関わった全てのスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
お陰様でなんとか6ステージ全てを開催し、最終結果を発表するところまで辿り着くことができました。
反省点、改善点も多くありますので、少しでも良い大会になるよう今後も努力を続けていきたいと思います。
そんな中、今大会の目玉選手でもあったポッツァート選手(ランプレ・メリダ)が東京ステージを走れなかったことは少しだけ残念ではありました。
あくまでもUCI2.1の公式レースであり、大会規則に則った上での判断だったので仕方がない状況ではありましたが…
参考までに、その伊豆ステージで、オーガナイザーとコミッセールの間でどの様なやりとりがあったのかを簡単にご説明いたします。
まず、今大会の各ステージの完走に関する大会特別規則というのは、『ラップされた選手はその時点でレースから除外する』 という内容となっていました。
今大会の伊豆ステージの平均ラップタイムは21分強でしたので、簡単に考えるとラスト1周の時点(134,2km地点)で先頭から約21分遅れるとレースから除外されてしまう可能性がでてくるということです。
TOJには 『%ルール(優勝者のタイムから◯%以内にゴールしないと失格)』 の設定がないので、とにかくラスト1周に入るまでにラップされないように走れば、最終周はある程度ゆっくり走っても完走扱いとなります。
ちなみに、今回の伊豆ステージの優勝者のタイムと平均ラップタイムからラスト1周時点での 『%ルール』 を計算してみると約“9%”となります。
優勝者の平均速度は34,5km/hでしたので、この数字は本来の 『%ルール』 と比較して大きく逸脱しているわけではないのですが、コースの難易度や選手間の実力差が大きいことを考えると若干厳し目な数字かもしれません。
今後の改善策としては、周回数を減らす(ステージ距離の短縮)、もしくは難易度の低い別のコースを使用するなどがあります。
但し、後者に関しては大会運営全体(伊豆ステージは地元の実行委員会が開催)に関わることなので、膨大な作業とそれに伴う予算の確保も必要となるでしょう。
さて、その上で実際にポッツァート選手が含まれたグルペットをどう扱うかが協議されたかというと…
まず大前提として、オーガナイザーとコミッセールは基本的にこのグルペットを“救済する”方向で考えていました。
ちなみにこの“救済”というのは、あくまでグレーな判断であり、『ツール・ド・フランス』 などでもたまにみられる“タイムアウト者があまりに多いとレースが成立しなくなる”ので救済するという明確なルールではないジャッジとなります。
あるコミッセールの方が使った表現がありました。
『グレーな状況を白に変えるには全員賛成が絶対条件』
そしてレース終了後すぐに、あるチームの監督がコミッセールの元に駆け寄って長時間抗議をはじめました。
この抗議の内容とは、
『グルペットを救済しろ』 ではなく、
『グルペットを救済するな』 でした。
あくまで今大会のルールは 『ラップアウト』 であり、『もし最終グルペットを救済するならばうちの選手も救済しないとおかしい』 という内容でした。
ちなみにその監督のチームの選手はもっと早い段階でラップアウトされていましたが理屈としては間違っていません。
そして、『もし救済した選手が翌日の東京ステージで優勝したらそれは大きな問題になるのではないか?』 とコミッセールに伝えたとのことです。
この一言は、コミッセールの方々にとっては非常に重い言葉だったはずです。
何度も言いますが、この監督さんの抗議内容は何一つ間違っていません。
自分のチームの選手を第一に想う気持ちは監督として当然のメンタリティーです。
恐らく、この抗議がなければポッツァート選手や有力スプリンターが多く含まれたグルペットは救済され、約60名ほどの選手が東京ステージのスタートラインに並ぶことになっていたでしょう。
ポッツァート選手を楽しみにされていた多くのファンの皆さまには大変申し訳なく思っております。
ただし、DNSとなったにも関わらず東京ステージのスタート地点でファンサービスに努めてくれたポッツァート選手のプロ意識にはとても助けられました。さすがです。
そして同じく伊豆ステージで、チームカーが運転を誤ってコース外にいた観客2名、カメラマン1名に車両及び倒れたフェンスが接触し、軽傷を負わせる事故が発生しました。
被害者の方には深くお詫びを申し上げるとともに、ご迷惑をお掛けしました皆様には重ねてお詫び申し上げます。
来年以降、伊豆ステージ、東京ステージが開催できるかはまだわかりませんが、この様な事故が二度と起こらないよう最善の準備を進めていかなければなりません。
改めまして、本当にありがとうございました。
大会副ディレクター 栗村修
表彰式
個人総合1位
個人総合1位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズ・ペトロケミカル)
ポイント賞1位
ポイント賞1位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)
山岳賞1位
山岳賞1位 ヒュー・カーシー(ラファ コンドール JLT)
新人賞1位
新人賞1位 ヒュー・カーシー(ラファ コンドール JLT)
団体総合1位
団体総合1位 タブリーズ・ペトロケミカル
第6ステージレポート
スタートサイン
日比谷公園にれのき広場に集合した41人の選手たちがスタートサインを済ませ、最終ステージへとスタートしていきました。
みなとが丘埠頭公園前
7kmの周回コースの会場となった大井埠頭には大勢の観客が詰めかけました。
逃げグループ
序盤に逃げたインホン・ヤング(OCBCシンガポール)とトム・モーゼス(ラファ コンドール)からモーゼスが脱落すると、6周目にはダミアン・モニエ(ブリヂストン・アンカー)とホセ・トリビオ(チーム右京)がヤングに追いつき、強力な逃げを形成しました。
メイン集団
メイン集団はリーダージャージのポルセイエディゴラコールが自ら牽引して、逃げ集団とのタイム差を詰めていきました。
フィニッシュ
フィニッシュはチームメイトのアンドレア・パリーニにアシストされたランプレ・メリダのニッコロ・ボニファジオがゴールスプリントを制し、最終ステージを締めくくりました。
第6ステージ
インホン・ヤング(OCBCシンガポール)
インホン・ヤング(OCBCシンガポール)が単独先行、メイン集団はリーダージャージが先頭。
メイン集団
第5ステージレポート
1周目のメイン集団
第5ステージは日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットを中心に設定された12.2kmの周回コースを12周して争われました。総合首位はポルセイエディゴラコール(タブリーズ)が首位のボーレ(ヴィーニファンティーニ)に17秒差で迫っており、逆転を狙って序盤から強力な逃げ集団を形成しました。
伊豆ベロドローム
メイン集団はリーダージャージを擁するヴィーニファンティーニ・NIPPOはグループの先頭を固め、逃げとのタイム差を2〜3分に保ってレースを有利に運ぼうとしますが、厳しいコースに徐々に消耗していきます。
逃げ集団
逃げ集団はポルセイエディゴラコール、ミズバニ(いずれもタブリーズ)、清水都貴(ブリヂストン・アンカー)、カーシー(ラファ)が順調にラップを刻みますが、清水は中盤にここから遅れてしまいました。
区間優勝したガデル・ミズバニ(タブリーズ)
ポルセイエ、ミズバニ、カーシーはそのまま2分以上の差で逃げ切り、ミズバニが区間勝利を挙げました。ポルセイエは念願のリーダージャージに袖を通し、明日の最終第6ステージを迎えます。
表彰式
第5ステージ
日本競輪学校
日本競輪学校の生徒がコース上で応援しています。
第5ステージ状況
逃げの3名
ミズバニ、ポルセイエディゴラコール(いずれもタブリーズ)、カーシー(ラファ)の3名が逃げています。ラスト4周に入る時点でメイン集団とは3分43秒差
第4ステージレポート
パレードスタート
第4ステージは富士山の須走口五合目までを急勾配で上る11.4kmのレースです。たった11.4km、1時間ほどのレースではありますが、標高差1200mという厳しいコースであり、総合優勝争いを大きく左右するステージでもあります。85名の選手が小山町の町内をパレードし、ふじあざみラインに向かいました。
タブリーズのアタック
今日のスタート時点では総合で3分以上の差が付いていたタブリーズ ペトロケミカルチームが序盤から激しく攻撃。まずホーラミとミズバニが大集団を抜け出し、タイム差を開いていきます。
グレガ・ボーレ
この後もタブリーズの攻撃は続きましたが、昨日の終了時点で総合3位につけたグレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ)が自分のペースを守って前を追い、じわじわと順位を上げていきます。
ポルセイエディゴラコール
そして今年のツール・ド・ランカウイの覇者ポルセイエディゴラコール(タブリーズ)が満を持して先頭に立ちました。ポルセイエはそのまま独走を続け、平日にもかかわらず駆けつけた観客に強さを見せつけて須走口五合目にフィニッシュしました。
表彰式
リーダージャージはピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)からグレガ・ボーレ(同)に受け渡され、残り2ステージへと臨みます。2位が17秒差、3位が22秒差と、総合争いはますます面白くなってきました。
スタッフブログ更新 『レースの裏側では…』
Photo(C):Hideaki.Takagi/TOJ
本日は 『ツアー・オブ・ジャパン』 最大の山場といっていい富士山ステージが開催されました。
イランのタブリーズペトロケミカルチームに所属するポルセイエディゴラコール選手が38分51秒という圧倒的なタイムを叩き出してステージ優勝を飾るとともに、総合でも一気に2位へとジャンプアップしました。
この結果、総合トップのグレガ・ボーレ選手(ヴィーニファンティーニNIPPO)と総合2位のポルセイエディゴラコール選手とのタイム差は17秒、総合3位のトマ・ルバ選手(ブリヂストンアンカー)もトップから22秒差という非常に僅差の位置につけ、いよいよ最後の決戦の場となる伊豆ステージへ突入します。
明日のレースは激しい戦いになることは間違いないでしょう!
ところで、、、
クドイようですが 『ツアー・オブ・ジャパン』 は巨大なレースです。
なんでも、一般公道を使用する国内のスポーツイベントとしては最大規模なのだそうです。
ご存知のように、日本国内で一般公道を使用したレースを開催するということは、本当に多くの準備とお叱り?をくぐり抜けなければなりません…
本日は、富士山ステージ終了後に地元実行委員会からの要請で修善寺南小学校で開催された子どもたちとの交流会に行ってきました。
今回はタイミング的に選手に同行してもらうわけにはいかなかったので単独(正確にはオフィシャルカメラマンの高木氏と二人)での学校訪問となりましたが、好奇心旺盛な子どもたちとのかなり濃密な2時間を過ごしました!
子どもたちの笑顔というのは本当にいいものです。
レースで実際に使用する、自転車(電動メカが大好評!)、ウェア、ヘルメット、シューズ、そしてスバルレガシィのサポートカーなど、子どもたちに実物に触れてもらうことで 『ツアー・オブ・ジャパン』 というレースをかなり身近に感じてもらうことができたと感じています。
そして何よりも、こういった地域貢献活動が、目に見えない多くの準備を重ねてきた地元の実行委員会の皆さんへの最大の援護射撃になるのだと思います。
そして、それらがまわりまわっていつか選手たちや各チームの利益にも繋がっていくはずです。
本当は選手に来てもらうのが一番良いのですが、レース期間中なので実現は簡単ではありません。
但し、得体の知れない選手でもない自分が行ったのに、何故か最後は 『大サイン大会』 へと発展してしまったほどです(汗
選手にとっては大変なことかもしれませんが、なんとかこういった取り組みをパッケージ化できるように考えていきたいと思います。
大会副ディレクター 栗村修
休息日
ふじあざみライン試走
明日の第4ステージを前に各チームはコースの下見を行っていました。
第3ステージレポート
パレードスタート
第3ステージは13年後にリニア新幹線駅の誘致が決まった長野県飯田市の山岳コースで争われました。2km以上続く長い上りは、大集団の中にいても脚を休めることはできず、毎年、ステージ終盤には実力者のみが上位に残る結果となっています。そして、天気は雨。選手たちはレインウエアに身を固めてJR飯田駅前をスタートしました。
ラファ コンドール JLT
1周目に早くも内間康平(ブリヂストン・アンカー)、入部正太朗(シマノレーシング)を含む5人が逃げ集団を形成し、メイン集団との差を開いていきます。しかし、タイム差は1〜2分とあまり開かず、なんと6周目にはラファ コンドールの4名がメイン集団からアタックを掛けて強引にレースを進めます。この攻撃により逃げ集団は再編成され、15名となりました。
後続の大集団
さらに7周目に先頭は31名となりましたが、リーダージャージのウィリアム・クラークらドラパック勢は後方の集団に取り残され、勝負はほぼこの31名に絞られました。
ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)
9周目には先頭からヒュー・カーシー(ラファ)が独走を開始し、これを追ってジャック・ベッキンセール(アヴァンティ)、ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニNIPPO)、トマ・ルバ(ブリヂストン・アンカー)が先頭集団を抜け出しました。11周目には先頭はデネグリとルバの2人になり、そのまま松尾総合運動場への直線路に姿を現しました。
ゴールスプリントはデネグリが勝ち、なんと昨年の同じ南信州ステージに続いて2連勝を挙げました。総合成績もルバと12秒差でデネグリがリーダージャージを獲得しました。
第3ステージ状況
ラファ コンドール JLT
ラファチームの攻撃により序盤の逃げは捕まり、先頭集団が再形成された。
第3ステージ
逃げ集団
6人の選手が逃げています。
メイン集団が山岳ビューポイント付近を走行しています。
スタッフブログ更新 『様々な価値観』
雨の中での第3ステージ(南信州)が終了しました。
詳しいレース内容は 『公式ホームページ(お陰さまでアクセス数は既に昨年比1.5倍ほどとなっております)』 をご覧いただくとして、本日はレースというものが本当に様々な価値観の上に成立しているんだなということを実感した一日でもありました。
選手やチームにとっての価値観とは、『本場に近いレースレベル』、『本場に近い運営クオリティ』、『ストレスの少ない大会運営』 などが主な評価基準として挙げられている気がします。
それに対して、競技運営を行う審判団の価値観とは、『レースが安全に行われること』、『レースが公平に行われること』 という、安全面全般に対して“大きな責任を負っている”という自負がベースとなっています。
メディア関係者の価値観も多岐に渡っています。
自転車関連メディアの方々の想いというのは、やはり 『日本人選手の活躍』、『日本人選手たちの熱い走り』 という部分に情熱が注がれています。
一方、一般メディアの方々価値観というのは、もちろん上記内容も含みつつ、『マイナーコンテンツをどの様に一般の方々に観てもらうか?』 という部分に大きくフォーカスされていると思います。
設営や車両管理、宿泊などの運営スタッフの方々の価値観というのは、ミスや事故などがなく、大会が計画通りに進み、その上で必ず起こるハプニングをどれだけ円滑に処理できるかが重要なミッションとなっているはずです。運営スタッフの一部にはレースをまったく観れないという方もいます。
レースを楽しく観戦するお客様(現地観戦&各メディア観戦)にとっては、やはりエンターテイメント性が重要になってくるでしょう(もちろん選手たちの本気の戦いがベースになります)。
そして、レースを開催する地元の方々の価値観とは、『このレースを開催することで地元にどの様な効果がもたらされるのか?』 という要素がやはり重要となってきます。
要するに、各現場レベルではレースに対する価値観が大きく乖離しており、時にはこれらが相反してぶつかり合うこともあります。
ある意味で必然でもあるので仕方がないと言えば仕方がないのですが、しかしこれだけ複雑な“チーム”をまとめるためには、我々オーガナイザーが明確な“原点となる価値観”を示さなければならないのだと強く感じました。
TOJはどこへ向かい、そして何を生みだすのか?
大会が終わってからこれらの課題に真摯に向き合っていきたいと思います。
一つ言えることは、この大会に関わる全ての方々が主役であり、そしてTOJ全体が“チーム”であるということです。
本当に感謝しています。
大会副ディレクター 栗村修
第2ステージレポート
かえで保育園の子どもたち
第2ステージは岐阜県美濃市のうだつのある古い町並みをパレードスタートし、長良川沿いに出て21.3kmの周回コースを7周走るものです。この周回コースには大矢田トンネルを頂上とする山岳ポイントが設けられ、所定の周回時通過順位の積算により、ステージ終了後の表彰で山岳賞ジャージが与えられます。
メイン集団
周回コースに入ってすぐに形成された阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)とアイラン・フェルナンデス(マトリックス・パワータグ)の2人の逃げは、ラスト2周になってようやく大集団に捕らえられました。
リーダージャージを守るために一日中メイン集団を牽引したドラパック・プロフェッショナルサイクリングは、その主導権を握ったままゴールスプリントに突入。ワウテル・ウィッパート(ドラパック)が勝ち、昨日の走行タイムと合算しての総合順位でもウィリアム・クラーク(ドラパック)が首位を守りました。
逃げ続けて山岳賞ポイントを15ポイント獲得し、表彰台で山岳賞ジャージを獲得したのはアイラン・フェルナンデス(マトリックス・パワータグ)です。
第2ステージ
第2ステージ
ワウテル・ウィッパート(ドラパック)がゴールスプリントを制し優勝。
メイン集団
メイン集団
板取川沿いを走るメイン集団
逃げの2名
逃げの2名
阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)とアイラン・フェルナンデス(マトリックス・パワータグ)の逃げ。
第2ステージ
第2ステージ
まもなく第2ステージが始まります。
スタッフブログ更新 『美濃ステージ小学校訪問』
Photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
本日は 『ツアー・オブ・ジャパン』 美濃ステージへの移動日。
レースは明日なので地元の実行委員会からの要請があり、 『地元小学生と出場選手との交流会』 を開催しました。
大会期間中にこの様な取り組みを行うのは初めてでしたが、愛三工業レーシングチームが担当した美濃小学校、宇都宮ブリッツェンが担当した中有知小学校ともに大変な盛り上がりをみせて、改めて自転車ステージレースに於ける地域交流の大切さを痛感した次第です。
翌日にレースがあるので選手たちを長時間拘束することはできず15分という短い時間の中での交流となりましたが、間近で見るプロの自転車選手を見つめる子供たちの瞳は本当に輝いていました。
彼らの瞳をみて少しパワーをもらえた気がします。
やることは際限なくあり、レース開催にゴールがないことも実感しています。
しかし諦めずに進み続けるしかありません。
大会副ディレクター 栗村修
第1ステージレポート
アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)
第1ステージは大阪府堺市の大仙公園を周回する2.65kmのコースで行われる個人タイムトライアルです。コースはほぼ長方形の四辺を一周、走るもので、30秒ごとに93人の選手がスタートしました。
前日の段階では94人が出走予定でしたが、午前中に行われた堺国際クリテリウムでの落車による負傷で1人の選手が不出走となり、93人がツアー・オブ・ジャパンをスタートすることになりました。
50人、ほぼ半数が走り終えた時点で暫定首位に立っていたのは、アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)です。フィニッシュ付近に用意されたホットシートには、この暫定成績の上位3人が座っていました。
そして第1ステージの個人タイムトライアルは、2.65kmのコースを3分14秒09(平均時速49.1km)で走ったウィリアム・クラーク(ドラパック)が勝利を挙げ、リーダージャージを獲得しました。
ポイント賞も今日のフィニッシュラインを通過したタイム順で与えられるため、ポイント賞ジャージもウィリアム・クラーク(ドラパック)に与えられますが、競技規則により明後日の第2ステージでは繰り下がりでフィリッポ・ポッツァート(ランプレ・メリダ)がポイント賞ジャージを着用します。
第1ステージ終了
優勝はウィリアム・クラーク(ドラパック)
第1ステージの個人タイムトライアルは、2.65kmを3分14秒09(平均時速49.1km)で走ったウィリアム・クラーク(ドラパック)が勝利を挙げ、リーダージャージを獲得しました。
第1ステージ
タイムトライアルが始まりました
youtube動画
youtubeにクリステル・チアリさんによる解説動画がアップされました。
チアリさん 堺ステージレポート Part1
チアリさん 堺ステージレポート Part2 片山右京さん
Forecast of 17th Tour of Japan, Sakai Stage
チーム写真
チーム紹介ページの写真が更新されました。
ライセンスコントロール
ライセンスコントロール
ライセンスコントロールが始まりました。
スタッフブログ更新 『いよいよ明日開幕!』
『第17回 ツアー・オブ・ジャパン』 がいよいよ明日開幕します。
本日は朝から堺市内のホテルで多くのミーティングが開催されました。
これまではチーム監督としてライセンスコントロールや監督会議への出席のみでしたが、その他にも非常に多くの会議が開かれていることを知りました。
普段はあまり表に出るのことのないたくさんの方々の支えでレースが成り立っていることを実感した一日でもあります。
まずは事故なく、そして会場にお集まりいただく皆さんに楽しんでもらえる大会となること、更に選手たちがハイレベルで白熱した戦いを観せてくれることに期待し、1週間精一杯がんばっていきたいと思います。
大会副ディレクター 栗村修
『第2回堺国際クリテリウム』の開催について
ツアー・オブ・ジャパンのプレイベントとして開催される『第2回堺国際クリテリウム』についてお知らせいたします。
※実際は4回目の開催ですがUCI公認大会になってから2回目の開催となります
開催日:2014年5月18日
距離:大仙公園周回コース2.7km x 10周 = 27km /約40分
開催時間:10:45~11:25
※ツアー・オブ・ジャパン堺ステージと同じ会場となります
各種情報配信について
いよいよ5月18日(日)に開幕する 『ツアー・オブ・ジャパン』 について、大会期間中に配信を予定しております各種情報配信サービスをご紹介いたします。
◆基本情報(レース概要/ステージ紹介/参加チーム紹介/公式リザルト/ほか)
『大会公式HP』
◆テキストライブ
『大会公式Twitter』
◆その他情報
『大会公式Facebook』
◆動画コンテンツ
『 TOJチャンネル』(各種情報番組/連日更新予定)
『TOJ2014 DAILY RACE PICK UP』(レースダイジェスト/毎ステージ終了後更新予定)
◆ライブストリーミング(テスト配信的な取り組みですので映像その他の乱れなどが予想されます)
5/18(日) 13:35 start
『堺ステージ(なし)』
5/20(火) 9:15 start
『美濃ステージLive!!!』(ラジコンヘリによる空撮映像も予定)
『美濃ステージGPSデータ』(選手が走っている位置データ)
5/21(水) 8:45 start
『南信州ステージLive!!!』(ラジコンヘリによる空撮映像も予定)
『南信州ステージGPSデータ』(選手が走っている位置データ)
5/23(金) 10:00 start
『富士山ステージLive!!!』
5/24(土) 9:30 start
『伊豆ステージLive!!!』(フィニッシュ地点の固定映像のみ)
5/25(日) 11:00 start
『東京ステージLive!!!』
出場選手情報 『ポッツァート来日!』
(c):Team LAMPRE-MERIDA
『ツアー・オブ・ジャパン』 に出場が決まりながらもエンロールメントが流動的となっていたワールドツアーチームの 『ランプレ・メリダ』 から最終の出場選手情報が届きました!
なんと、あの フィリッポ・ポッツァート が、“ゼッケン1” でメンバー入りしています!
『ランプレ・メリダ』 の正選手6名は以下の通りです。
1 フィリッポ・ポッツァート / POZZATO Filippo / ITA
2 ニッコロ・ボニファジオ / BONIFAZIO Niccolo / ITA
3 ルカ・ドディ / DODI Luca / ITA
4 アンドレア・パリーニ / PALINI Andrea Francesco / ITA
5 ヴァレリオ・コンティ / CONTI Valerio / ITA
6 ルカ・ワッケルマン / WACKERMANN Luca / ITA
残念ながら当初のエンロールメントに含まれていた サーシャ・モドロ は補欠メンバーからも外れてしまいましたが、ロードレース界で1、2を争うイケメンライダーであるポッツァートの来日は非常に大きなニュースといえます!
ポッツァートの主な戦歴は以下の通りです。
・2000-2001-2002 MAPEI
14勝
・2003 FASSA BORTOLO
Trofeo Laigueglia 優勝
Giro dell’Etna 優勝
Tirreno-Adriatico 総合優勝
Trofeo Matteotti 優勝
・2004 FASSA BORTOLO
Giro della Liguria 優勝
Trofeo Laigueglia 優勝
Tour de France ステージ優勝
・2005 QUICKSTEP
HEW Cyclassics 優勝
Giro del Lazio 優勝
Tour of Germany ステージ優勝
・2006 QUICKSTEP
Milano-Sanremo 優勝
Tour of Britain ステージ優勝
・2007 LIQUIGAS
Tour du Haut-Var 優勝
Omloop Het Volk 優勝
Tour de France ステージ優勝
Trofeo Matteotti 優勝
Tour de Pologne ステージ優勝
Gp Prato 優勝
・2008 LIQUIGAS
Giro della Provincia di Grosseto ステージ2勝 総合優勝
・2009 KATUSHA
E3 Prijs Vlaanderen 優勝
De Panne ステージ優勝
Campionato italiano 優勝(イタリアロードチャンピオン)
Coppa Placci 優勝
Giro del Veneto 優勝
Memorial Cimurri 優勝
・2010 KATUSHA
Giro d’Italia ステージ優勝
・2011 KATUSHA
Gp Beghelli 優勝
・2012 FARNESE VINI
Gp Industria e Artigianato di Larciano 優勝
・2013 LAMPRE-MERIDA
Trofeo Laigueglia 優勝
Coppa Agostoni 優勝
Gp Plouay 優勝
1991年に創設されたイタリアの名門チーム、ランプレ・メリダ。
世界最高峰のUCIワールドツアーに出場を許されたトップレベルの選手を揃えて参戦となります。
イタリアロードレース界のスーパースター、フィリッポ・ポッツァートが、有望なヤングイタリアンライダーを引き連れてTOJに初登場です!
スタッフブログ更新 『TOJ開幕まで1週間』
最終のオールスタッフ会議を終え、いよいよ 『ツアー・オブ・ジャパン』 開幕(5月18日)まであと1週間となりました!
このあと5月14日(水)に第1ステージが開催される堺市内のホテルに事務局が設置される予定となっています。
各チームの出場選手(正選手6名+補欠選手3名)はほぼ固まっていますが、主役と言っていいWTチームの 『ランプレ・メリダ』 については、当初のエンロールメントに正選手として含まれていた総合優勝候補の一人だったヤン・ポラン選手が5月9日に開幕した 『ジロ・デ・イタリア』 に既に出場しており、事実上TOJへの出場は消滅する形となっています。
最終的なエンロールメントの提出期限はレースの72時間前までとなっており、『ランプレ・メリダ』 の最終ロースターに注目したいと思います。
現在、TOJの 『公式Twitter』 にて各チームの選手紹介などを行っております。
また、『公式Facebook』 でも様々な情報をお届けする予定となっておりますので、合わせてチェックいただければ幸いです!
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『GW=EW⇒TOJ』
レース関係者にとっては基本的にゴールデンウィークというものは存在していません。
むしろこの時期は多くのイベントが重なるイベントウィークでもあります。
本日は、午前中にツインリンクもてぎで開催された 『もてぎ7時間エンデューロ GW 2014』 に参加し、午後からは明治神宮外苑の聖徳記念絵画館前通りで開催された 『サイクルドリームフェスタ2014』 に参加してきました。
もてぎ7時間エンデューロには、ゲストライダーとして、宇都宮ブリッツェン、マトリックスパワータグ、那須ブラーゼン、CROPS×championsystem などがほぼフルメンバーで参加し、約3,000人近い一般参加者の皆さんの安全を確保するためのペースメーカー業務を担当しました。
7時間に渡って平均速度40km/hをキープする作業はかなりキツイため、各チームにとっては2週間後に開幕するTOJに向けた“裏トレーニング”という意味合いも含まれていました。
一方、サイクルドリームフェスタには、ネパールから帰国したばかりの片山右京氏がTeam UKYOの土井選手を含む日本人選手3名と共に登場し、トークイベントやライディングクリニックなどで会場を大いに盛り上げてくださいました。
更に私が担当した“TOJトークショー”にも無理やり?加わっていただき、開幕直前のチーム状態や、目標、そして作戦の一部なども語っていただいた次第です。
すべてがTOJに結びつくこの時期、私の頭のなかは既にTOJ一色になりつつあります(汗
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『TOJ海外配信』
本日は 『フジテレビスポーツ局』 内で 『ツアー・オブ・ジャパン 2014』 の海外配信に関する打合せを行いました。
今後の交渉などがうまくいけば、英語版のTOJ総集編映像が海外のメジャー放送事業者に採用してもらえるかもしれません。
『アジアでのステージレース=開催地域の観光PR』 というある意味でベーシックなビジネスモデルを考えた場合、レースを通じた観光PR映像の配信はマストといえます。
わかりやすく言えば、『ツアー・オブ・ジャパン』 という国際レース自体が、いま流行りの 『スポーツツーリズム』 というジャンルに含まれることになります。
現状ではまだ目に見える効果を期待することは難しいと思いますが、将来的に“TOJのステージを開催した地域の外国人観光客が増える”という実績を残せるようになれば、レースを開催する意味がしっかりと確立されることになります。
一つづつ、一歩づつですね。
大会副ディレクター 栗村修
出場選手情報 『大会副D栗村のつぶやき』
大会公式 Twitter にて、栗村修大会副ディレクターが出場選手情報を日々更新して参ります。
『大会副D栗村のつぶやき』
スタッフブログ更新 『自転車月間』
本日より5月に突入しました!
5月といえば、そう 『ツアー・オブ・ジャパン』 の開催月であります!
初日の堺ステージが5月18日(日)開催ですので、もう開幕まで3週間を切っております。
大会事務局のある 『(一財)日本自転車普及協会』 の 『自転車文化センター 1F ギャラリー』 では、TOJ 関連の各アイテムなどが展示されていますが、5月に入ったことでいつも見慣れたこのギャラリー前を通過しただけでなんとなくこれまでにない焦りを感じてしまいました…
ちなみに、“5月”というのは 『自転車月間』 に設定されており、その主要事業として 『自転車月間推進協議会』 が 『ツアー・オブ・ジャパン』 を開催しています。
この経緯があるので、『ツアー・オブ・ジャパン』 の開催月をそう簡単には5月からは変更できないのです。
そんなこんなでまもなく今年の TOJ もはじまろうとしておりますが、今年の“目玉選手”について制作スタッフがギリギリまで苦労して情報をまとめてようやく大会パンフレットが完成!というタイミングで、お約束というかなんというか、早速怪我などでその“目玉”だった一部選手の欠場の報が立て続けに飛び込んできております…
エンロールメント(出場選手リスト)担当者は大会直前まで、この移り気なリストと格闘しなくてはなりません。
ただ、個人的には日本勢の活躍に期待しておりますので、まずは日本人選手たちがベストコンディションで初日を迎えられることを切に願っております。
そして、何よりも自分自身がベストコンディションで大会を迎えられるようにしないといけませんね!
大会副ディレクター 栗村修
チームリストを更新(4.30)
・各チームの紹介文を追加しました
・VINI FANTINI-NIPPOの選手リストが追加になりました
その他、一部選手、スタッフの入れ替えがあります。最上部の「TEAMS」からご覧ください。
スタッフブログ更新 『様々な会議』
『ツアー・オブ・ジャパン』 という巨大なレースの裏側に触れてみると、そこには目に見えない多くの人たちや調整ごとが存在していることに気付かされます。
今までの自分は断片的な情報だけで 『TOJ』 というレースに接してきました。
たしかに、参加側が何から何まで知る必要はありませんが、それでも 『レースを開催する』 ということがどういうことかを理解した上でレースに出場することはとても重要だとも思います。
まあこればっかりは実際にレースを運営してみないと理解できることではないと思いますが…
『チームがレースやイベントを開催する』 ということはヨーロッパではある意味で当たり前のこと。
そんな文化が日本にも根付くと、色々なことが徐々に変わりはじめる気がします。
大会副ディレクター 栗村修
チームリストを更新(4.23)
事前発表していたトレンガヌ サイクリングチーム<マレーシア・UCI Continental Team>は、チームの都合により欠場することとなりました。
これに伴い、OCBC シンガポール コンチネンタルサイクリングチーム<シンガポール・UCI Continental Team> が出場することになりました。
チームリストを更新(4.15)
チーム、選手リストを更新しました。
最上部の「TEAMS」からお入りください。
※チーム紹介、一部チームの選手リストについては更新があり次第、改めてお知らせします
スタッフブログ更新 『Parcours』
本日は将来開催の可能性のあるレースコースの視察に行ってきました。
既に開催実績のあるコースの視察(チェック)ではなく、ゼロからの設定となるため、正直どこにリスクが潜んでいて、どの様な難易度のレースになり、どんなレース展開になるのかなど、クルマを使った試走だけでは完璧な答えを見つけ出すことはできません。
もちろん、なんとなくの予想は立てられますが、特に安全面については“なんとなく”で済ませるわけにはいかず、じっくりとコースの細部に渡ってチェックする必要があります。
ちなみにフランス語でコースのことを “Parcours” といいます。
以前、『ツール・ド・フランス』 のイベントでツールのコースディレクターを務める Jean Francois Pecheux 氏にお話しを伺ったことがありますが、ペシューさんはコースを設計したあとに、どこにリスクが存在しているのかを理解し、更に大方のレース展開をある程度予想していました。
そして、実際のレースでもペシューさんが挙げた有力選手たちが活躍をみせていました。
ペシューさんはたしか今年か来年で現職を引退されると語っていましたが、まさに"職人芸”ともいえるコース設計のノウハウを是非我々にも伝授していただきたいものです。
ロードレース中に存在しているリスクや選手&チームカーの動きというのは、実際に現場で生のレースを経験しないと理解することはまず不可能といえます。
更に選手を経験してなければ選手の気持ちを真に理解することは難しいでしょうし、監督を経験していなければ監督の気持ちや動きを予測することも簡単ではありません。
審判やニュートラルサービスを担当する方々の価値観やモチベーションもまた違ったところにあります。
今はとにかく、経験、勉強、継続あるのみです。
大会副ディレクター 栗村修
チームリストを更新(4.11)
チーム、選手リストを更新しました。
最上部の「TEAMS」からお入りください。
※チーム紹介、一部チームの選手リストについては更新があり次第、改めてお知らせします
スタッフブログ更新 『TOJ東京ステージコースチェック』
本日は 『ツアー・オブ・ジャパン』 東京ステージのコースチェックを行いました。
前年度と異なる道路環境(工事や建設現場、アスファルトの状態)などを中心に細かくチェックし、分厚いステージマニュアルを作成するための情報を集めていきます。
巨大なレースを開催するということは、それこそ、何千、何万といったタスクを処理していく必要があります。
しかし、例え10万を越えるタスクを処理したとしても、イベント事にゴールというものは存在しません。
要は多くの人たちが思いつく発想は全て先周りして実行し、そしてミスや事故は基本的にゼロ、更に誰も思いつかない様なアイデアを盛り込むことができなければ、及第点をもらうのは難しいでしょう。
もちろん、今年のTOJが第1回大会であれば開催すること自体に評価をいただけるかもしれませんが、17回目を迎えるTOJが評価をもらうためのハードルは決して低くはありません。
大会の総予算が3分の2に減り、世の中全体のリスクやルールに対する許容度が狭まる中で、過去の大会を凌駕していくためには根本的な何かを大きく変える必要があります。
しかし、いきなりその“何か”を触りにいってしまいやり方を間違えるようなことがあると、これまで続いてきた“ベース”が全て吹っ飛んでしまう(大会自体がなくなる)リスクも存在しています。
人というのは、遅かれ早かれ全てが当たり前になり、いずれ“ある”ものへの評価を忘れ、“ない”ことへの不満を最大化していきます。
人が生きるために必要な“酸素”に対して殆どの人たちが感謝せずに生きているように…
しかし、やるからには常に進歩を模索しなければならないのももう一つの真理であります。
改革と継続。
大きな矛盾と向き合える能力がなければ大きなことは成し遂げられないのだと感じました。
大会副ディレクター 栗村修
大会概要、ステージ紹介を更新
大会概要とステージ紹介・アクセスを更新しました。
最上部の「OUTLINE」「STAGES/ACCESS」からお入りください。
TOJ 2014 公式トレーラー映像
official trailer of the TOJ 2014
2014年ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表
・3月23日(日)にフジテレビマルチシアターに於いて『2014年ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表』を開催いたしました。
記者発表の模様は『こちら』でご覧いただけます。
スタッフブログ更新 『ピン芸人…』
現在、ツアー・オブ・ジャパンの広報班が制作しているYouTubeチャンネル 『KOHO TOJ STAFF(TOJ チャンネル)』 がひっそりと動画の更新を続けております。
第1回目は馬場編集長と共にお届けしたわけですが、第2回目以降は馬場編集長とのスケジュールが合わず、ピン芸人?として孤軍奮闘状態でお届けしている次第です(しかも手作り感満載です…)。
これから少しずつクオリティアップを図って参りますので、しばらくは生暖かく見守っていただければ幸いです。
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『今夜のすぽると』
photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
本日は、お台場にあるフジテレビ本社内マルチシアターに於いて 『2014年ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表』 を開催いたしました。
西谷選手(愛三工業レーシングチーム)、土井選手(チーム右京)、増田選手(宇都宮ブリッツェン)、畑中選手(シマノレーシング)の日本を代表するトップ選手にお集まりいただき、短い時間でしたが 『ツアー・オブ・ジャパン』、『自転車ロードレース』、そして決して恵まれた環境とはいえない国内ロードレース界で戦う 『日本人選手』 たちの魅力を皆さまにお伝えできたのではないかと感じております。
映画館を使用してのプレゼンだったので、本場ツールのルートプレゼンを手本にがんばってみました。
迫力ある映像と音楽を一部に使用したので自分も客席に座って観たかったです…
本日開催したこの記者発表の模様は、このあとの 『フジテレビ すぽると 23:45~24:50』 のなかでご紹介していただけるとのこと。
恐らく、数秒~数十秒という世界だとは思いますが、地上波なのでそれだけでも決して小さくはありません。
挑戦あるのみ!ですね(たまにはまったりしながら…)。
関係者の皆さま本当にありがとうございます。
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『TOJ記者発表出演選手決定』
『3・24 公式記者発表 4人の招待選手正式決定!』
第17回ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表の招待選手4名が正式に決まりましたのでお知らせいたします!
・西谷泰治選手 愛三工業レーシングチーム/AISAN RACING TEAM(AIS)
・土井雪広選手 チームUKYO/TEAM UKYO(UKO)
・増田成幸選手 宇都宮ブリッツェン/UTSUNOMIYA BLITZEN(BLZ)
・畑中勇介選手 シマノレーシングチーム/SHIMANO RACING TEAM(SMN)
これまでのTOJでも素晴らしい走りをみせてきたトップ選手の皆さんに今年の大会に向けた意気込みなどを、栗村修大会副ディレクターが伺います。
レース会場とは違った選手たちの姿を近くで見られる数少ないチャンスです!
募集期間を3月20日(木)16時までに延長いたしますので、この機会を是非お見逃しないように。
『第17回 ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表 一般観覧者募集』
●日時:3月24日(月)記者発表14:00~15:00(開場13:30~)
●場所:フジテレビ社屋内1階マルチシアター
(東京都港区台場2-4-8フジテレビ1F/ゆりかもめ台場駅南口2から徒歩約3分・りんかい線東京テレポート駅から徒歩7分)
●観覧料:無料
●定員:先着(応募順)50名様
●招待選手:
西谷泰治選手(愛三工業レーシングチーム)
土井雪広選手(チームUKYO)
増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)
畑中勇介選手(シマノレーシングチーム)
●進行:栗村修大会副ディレクター
以下の記入項目を明記いただき、メール、またはファックスでご応募ください。
●記入項目:
①氏名
②氏名フリガナ
③住所
④電話番号
⑤返答用連絡先(メールアドレス or Fax番号)
●申し込み先:
メール:gyou2@jifu.jp
Fax:03-4334-7957
※担当より、メールまたはFaxにて参加の可否をご連絡いたします。
●担当:(一財)日本自転車普及協会 事業課
●応募締切:3月20日(木)16時
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『TOJステージ全体会議』
本日は目黒の自転車総合ビルに於いて 『第17回ツアー・オブ・ジャパン』 のステージ全体会議が行われました。
今年も 『ツアー・オブ・ジャパン』 は、『堺ステージ』、『美濃ステージ』、『南信州ステージ』、『富士山ステージ』、『伊豆ステージ』、『東京ステージ』 の全6ステージで開催されるのですが、実は、堺、美濃、南信州、伊豆についてはそれぞれ地元の実行委員会がレースを開催するという形式を採用しており、情報共有や各種コントロールについて一定の難しさが存在している状態にあります。
本日の会議では限られた時間のなかでしたが、それぞれの立場の皆さんがどの様な想いを持ちながらTOJ開催にご尽力いただいているのかを知ることができ、今後に向けてとても有意義な情報交換の機会となりました。
これだけ巨大なレースを開催するということは、チームを運営することとは比較にならないほど数多くのタスクを処理していく必要があります。
その殆どは表に出ることのない、しかもミスの許されない作業です。
名前は出なくとも、顔は見えなくとも、本当に多くの皆さんの想いと努力の上にレースが成立しているということを忘れてはいけないと改めて感じた一日でした。
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『GLITTER 8』
本日は、目黒にある自転車普及協会で TOJ 関連の打合せを終えたあとお台場へ移動し、フジテレビ本社にて TOJ のメディア関係者会議を行いました。
現在フジテレビ社屋壁面(窓)には無数のLED照明が取り付けられ、 光と音が織り成す先進的かつ芸術的なイルミネーション 『GLITTER 8』 が展開されています。
レインボーブリッジを渡る際にすごくキレイに観えて、昨年の 『ツール・ド・フランス』 のシャンゼリゼで行われたプロジェクションマッピングを思い出してしまいます。
屋内からはもちろん観えませんが、この 『GLITTER 8』 で自転車関連のイルミネーションが表現できたらいいな~なんて妄想してしまいました。
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『ツアー・オブ・ジャパン』
年が明けましたので、正式に 『ツアー・オブ・ジャパン』 の運営スタッフとしての仕事がはじまりました。
とは言っても、まずはレース運営をゼロから勉強させていただく身です。
実際に中に入ってTOJを運営されてきた皆さんの話しに触れると、日本でこれだけの規模の国際レースを開催することの大変さがヒシヒシと伝わってきます。
既に色々な試行錯誤の上に現在が成り立っているので、まずは自分の経験や知識が活かせる分野がどこなのかを見極めながらお手伝いしていきたいと思います。
大会副ディレクター 栗村修
ツアー・オブ・ジャパン総集編総集編の放送予定
「第17回ツアー・オブ・ジャパン総集編 ~からだ一つ自転車一つで戦う男たち~」
2014年6月15日(日) 14:00~14:55 BSフジにて放送
BSフジ
表彰式
個人総合1位
個人総合1位 ミルサマ・ポルセイエディゴラコール(タブリーズ・ペトロケミカル)
ポイント賞1位
ポイント賞1位 グレガ・ボーレ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)
山岳賞1位
山岳賞1位 ヒュー・カーシー(ラファ コンドール JLT)
新人賞1位
新人賞1位 ヒュー・カーシー(ラファ コンドール JLT)
団体総合1位
団体総合1位 タブリーズ・ペトロケミカル
第6ステージ
インホン・ヤング(OCBCシンガポール)
インホン・ヤング(OCBCシンガポール)が単独先行、メイン集団はリーダージャージが先頭。
メイン集団
出場選手情報 『ポッツァート来日!』
(c):Team LAMPRE-MERIDA
『ツアー・オブ・ジャパン』 に出場が決まりながらもエンロールメントが流動的となっていたワールドツアーチームの 『ランプレ・メリダ』 から最終の出場選手情報が届きました!
なんと、あの フィリッポ・ポッツァート が、“ゼッケン1” でメンバー入りしています!
『ランプレ・メリダ』 の正選手6名は以下の通りです。
1 フィリッポ・ポッツァート / POZZATO Filippo / ITA
2 ニッコロ・ボニファジオ / BONIFAZIO Niccolo / ITA
3 ルカ・ドディ / DODI Luca / ITA
4 アンドレア・パリーニ / PALINI Andrea Francesco / ITA
5 ヴァレリオ・コンティ / CONTI Valerio / ITA
6 ルカ・ワッケルマン / WACKERMANN Luca / ITA
残念ながら当初のエンロールメントに含まれていた サーシャ・モドロ は補欠メンバーからも外れてしまいましたが、ロードレース界で1、2を争うイケメンライダーであるポッツァートの来日は非常に大きなニュースといえます!
ポッツァートの主な戦歴は以下の通りです。
・2000-2001-2002 MAPEI
14勝
・2003 FASSA BORTOLO
Trofeo Laigueglia 優勝
Giro dell’Etna 優勝
Tirreno-Adriatico 総合優勝
Trofeo Matteotti 優勝
・2004 FASSA BORTOLO
Giro della Liguria 優勝
Trofeo Laigueglia 優勝
Tour de France ステージ優勝
・2005 QUICKSTEP
HEW Cyclassics 優勝
Giro del Lazio 優勝
Tour of Germany ステージ優勝
・2006 QUICKSTEP
Milano-Sanremo 優勝
Tour of Britain ステージ優勝
・2007 LIQUIGAS
Tour du Haut-Var 優勝
Omloop Het Volk 優勝
Tour de France ステージ優勝
Trofeo Matteotti 優勝
Tour de Pologne ステージ優勝
Gp Prato 優勝
・2008 LIQUIGAS
Giro della Provincia di Grosseto ステージ2勝 総合優勝
・2009 KATUSHA
E3 Prijs Vlaanderen 優勝
De Panne ステージ優勝
Campionato italiano 優勝(イタリアロードチャンピオン)
Coppa Placci 優勝
Giro del Veneto 優勝
Memorial Cimurri 優勝
・2010 KATUSHA
Giro d’Italia ステージ優勝
・2011 KATUSHA
Gp Beghelli 優勝
・2012 FARNESE VINI
Gp Industria e Artigianato di Larciano 優勝
・2013 LAMPRE-MERIDA
Trofeo Laigueglia 優勝
Coppa Agostoni 優勝
Gp Plouay 優勝
1991年に創設されたイタリアの名門チーム、ランプレ・メリダ。
世界最高峰のUCIワールドツアーに出場を許されたトップレベルの選手を揃えて参戦となります。
イタリアロードレース界のスーパースター、フィリッポ・ポッツァートが、有望なヤングイタリアンライダーを引き連れてTOJに初登場です!
出場選手情報 『大会副D栗村のつぶやき』
大会公式 Twitter にて、栗村修大会副ディレクターが出場選手情報を日々更新して参ります。
『大会副D栗村のつぶやき』
チームリストを更新(4.30)
・各チームの紹介文を追加しました
・VINI FANTINI-NIPPOの選手リストが追加になりました
その他、一部選手、スタッフの入れ替えがあります。最上部の「TEAMS」からご覧ください。
チームリストを更新(4.23)
事前発表していたトレンガヌ サイクリングチーム<マレーシア・UCI Continental Team>は、チームの都合により欠場することとなりました。
これに伴い、OCBC シンガポール コンチネンタルサイクリングチーム<シンガポール・UCI Continental Team> が出場することになりました。
チームリストを更新(4.15)
チーム、選手リストを更新しました。
最上部の「TEAMS」からお入りください。
※チーム紹介、一部チームの選手リストについては更新があり次第、改めてお知らせします
『第2回堺国際クリテリウム』の開催について
ツアー・オブ・ジャパンのプレイベントとして開催される『第2回堺国際クリテリウム』についてお知らせいたします。
※実際は4回目の開催ですがUCI公認大会になってから2回目の開催となります
開催日:2014年5月18日
距離:大仙公園周回コース2.7km x 10周 = 27km /約40分
開催時間:10:45~11:25
※ツアー・オブ・ジャパン堺ステージと同じ会場となります
2014年ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表
・3月23日(日)にフジテレビマルチシアターに於いて『2014年ツアー・オブ・ジャパン公式記者発表』を開催いたしました。
記者発表の模様は『こちら』でご覧いただけます。
第6ステージレポート
スタートサイン
日比谷公園にれのき広場に集合した41人の選手たちがスタートサインを済ませ、最終ステージへとスタートしていきました。
みなとが丘埠頭公園前
7kmの周回コースの会場となった大井埠頭には大勢の観客が詰めかけました。
逃げグループ
序盤に逃げたインホン・ヤング(OCBCシンガポール)とトム・モーゼス(ラファ コンドール)からモーゼスが脱落すると、6周目にはダミアン・モニエ(ブリヂストン・アンカー)とホセ・トリビオ(チーム右京)がヤングに追いつき、強力な逃げを形成しました。
メイン集団
メイン集団はリーダージャージのポルセイエディゴラコールが自ら牽引して、逃げ集団とのタイム差を詰めていきました。
フィニッシュ
フィニッシュはチームメイトのアンドレア・パリーニにアシストされたランプレ・メリダのニッコロ・ボニファジオがゴールスプリントを制し、最終ステージを締めくくりました。
第5ステージレポート
1周目のメイン集団
第5ステージは日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットを中心に設定された12.2kmの周回コースを12周して争われました。総合首位はポルセイエディゴラコール(タブリーズ)が首位のボーレ(ヴィーニファンティーニ)に17秒差で迫っており、逆転を狙って序盤から強力な逃げ集団を形成しました。
伊豆ベロドローム
メイン集団はリーダージャージを擁するヴィーニファンティーニ・NIPPOはグループの先頭を固め、逃げとのタイム差を2〜3分に保ってレースを有利に運ぼうとしますが、厳しいコースに徐々に消耗していきます。
逃げ集団
逃げ集団はポルセイエディゴラコール、ミズバニ(いずれもタブリーズ)、清水都貴(ブリヂストン・アンカー)、カーシー(ラファ)が順調にラップを刻みますが、清水は中盤にここから遅れてしまいました。
区間優勝したガデル・ミズバニ(タブリーズ)
ポルセイエ、ミズバニ、カーシーはそのまま2分以上の差で逃げ切り、ミズバニが区間勝利を挙げました。ポルセイエは念願のリーダージャージに袖を通し、明日の最終第6ステージを迎えます。
表彰式
第3ステージレポート
パレードスタート
第3ステージは13年後にリニア新幹線駅の誘致が決まった長野県飯田市の山岳コースで争われました。2km以上続く長い上りは、大集団の中にいても脚を休めることはできず、毎年、ステージ終盤には実力者のみが上位に残る結果となっています。そして、天気は雨。選手たちはレインウエアに身を固めてJR飯田駅前をスタートしました。
ラファ コンドール JLT
1周目に早くも内間康平(ブリヂストン・アンカー)、入部正太朗(シマノレーシング)を含む5人が逃げ集団を形成し、メイン集団との差を開いていきます。しかし、タイム差は1〜2分とあまり開かず、なんと6周目にはラファ コンドールの4名がメイン集団からアタックを掛けて強引にレースを進めます。この攻撃により逃げ集団は再編成され、15名となりました。
後続の大集団
さらに7周目に先頭は31名となりましたが、リーダージャージのウィリアム・クラークらドラパック勢は後方の集団に取り残され、勝負はほぼこの31名に絞られました。
ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)
9周目には先頭からヒュー・カーシー(ラファ)が独走を開始し、これを追ってジャック・ベッキンセール(アヴァンティ)、ピエールパオロ・デネグリ(ヴィーニファンティーニNIPPO)、トマ・ルバ(ブリヂストン・アンカー)が先頭集団を抜け出しました。11周目には先頭はデネグリとルバの2人になり、そのまま松尾総合運動場への直線路に姿を現しました。
ゴールスプリントはデネグリが勝ち、なんと昨年の同じ南信州ステージに続いて2連勝を挙げました。総合成績もルバと12秒差でデネグリがリーダージャージを獲得しました。
第2ステージレポート
かえで保育園の子どもたち
第2ステージは岐阜県美濃市のうだつのある古い町並みをパレードスタートし、長良川沿いに出て21.3kmの周回コースを7周走るものです。この周回コースには大矢田トンネルを頂上とする山岳ポイントが設けられ、所定の周回時通過順位の積算により、ステージ終了後の表彰で山岳賞ジャージが与えられます。
メイン集団
周回コースに入ってすぐに形成された阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)とアイラン・フェルナンデス(マトリックス・パワータグ)の2人の逃げは、ラスト2周になってようやく大集団に捕らえられました。
リーダージャージを守るために一日中メイン集団を牽引したドラパック・プロフェッショナルサイクリングは、その主導権を握ったままゴールスプリントに突入。ワウテル・ウィッパート(ドラパック)が勝ち、昨日の走行タイムと合算しての総合順位でもウィリアム・クラーク(ドラパック)が首位を守りました。
逃げ続けて山岳賞ポイントを15ポイント獲得し、表彰台で山岳賞ジャージを獲得したのはアイラン・フェルナンデス(マトリックス・パワータグ)です。
第1ステージレポート
アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)
第1ステージは大阪府堺市の大仙公園を周回する2.65kmのコースで行われる個人タイムトライアルです。コースはほぼ長方形の四辺を一周、走るもので、30秒ごとに93人の選手がスタートしました。
前日の段階では94人が出走予定でしたが、午前中に行われた堺国際クリテリウムでの落車による負傷で1人の選手が不出走となり、93人がツアー・オブ・ジャパンをスタートすることになりました。
50人、ほぼ半数が走り終えた時点で暫定首位に立っていたのは、アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)です。フィニッシュ付近に用意されたホットシートには、この暫定成績の上位3人が座っていました。
そして第1ステージの個人タイムトライアルは、2.65kmのコースを3分14秒09(平均時速49.1km)で走ったウィリアム・クラーク(ドラパック)が勝利を挙げ、リーダージャージを獲得しました。
ポイント賞も今日のフィニッシュラインを通過したタイム順で与えられるため、ポイント賞ジャージもウィリアム・クラーク(ドラパック)に与えられますが、競技規則により明後日の第2ステージでは繰り下がりでフィリッポ・ポッツァート(ランプレ・メリダ)がポイント賞ジャージを着用します。
スタッフブログ更新 『ありがとうございました』
昨日、『ツアー・オブ・ジャパン 2014』 が終了しました。
各レース会場で選手たちに熱い声援を送ってくださいました観客の皆さま、各実行委員会の皆さま、今大会を支えてくださいました協賛社の皆さま、過酷なコースで熱い戦いを繰り広げてくれたチーム、選手の皆さま、公平なレースを目指した審判団の皆さま、大会の開催をサポートしてくださいました後援、協力の各団体様、そして大会運営に関わった全てのスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
お陰様でなんとか6ステージ全てを開催し、最終結果を発表するところまで辿り着くことができました。
反省点、改善点も多くありますので、少しでも良い大会になるよう今後も努力を続けていきたいと思います。
そんな中、今大会の目玉選手でもあったポッツァート選手(ランプレ・メリダ)が東京ステージを走れなかったことは少しだけ残念ではありました。
あくまでもUCI2.1の公式レースであり、大会規則に則った上での判断だったので仕方がない状況ではありましたが…
参考までに、その伊豆ステージで、オーガナイザーとコミッセールの間でどの様なやりとりがあったのかを簡単にご説明いたします。
まず、今大会の各ステージの完走に関する大会特別規則というのは、『ラップされた選手はその時点でレースから除外する』 という内容となっていました。
今大会の伊豆ステージの平均ラップタイムは21分強でしたので、簡単に考えるとラスト1周の時点(134,2km地点)で先頭から約21分遅れるとレースから除外されてしまう可能性がでてくるということです。
TOJには 『%ルール(優勝者のタイムから◯%以内にゴールしないと失格)』 の設定がないので、とにかくラスト1周に入るまでにラップされないように走れば、最終周はある程度ゆっくり走っても完走扱いとなります。
ちなみに、今回の伊豆ステージの優勝者のタイムと平均ラップタイムからラスト1周時点での 『%ルール』 を計算してみると約“9%”となります。
優勝者の平均速度は34,5km/hでしたので、この数字は本来の 『%ルール』 と比較して大きく逸脱しているわけではないのですが、コースの難易度や選手間の実力差が大きいことを考えると若干厳し目な数字かもしれません。
今後の改善策としては、周回数を減らす(ステージ距離の短縮)、もしくは難易度の低い別のコースを使用するなどがあります。
但し、後者に関しては大会運営全体(伊豆ステージは地元の実行委員会が開催)に関わることなので、膨大な作業とそれに伴う予算の確保も必要となるでしょう。
さて、その上で実際にポッツァート選手が含まれたグルペットをどう扱うかが協議されたかというと…
まず大前提として、オーガナイザーとコミッセールは基本的にこのグルペットを“救済する”方向で考えていました。
ちなみにこの“救済”というのは、あくまでグレーな判断であり、『ツール・ド・フランス』 などでもたまにみられる“タイムアウト者があまりに多いとレースが成立しなくなる”ので救済するという明確なルールではないジャッジとなります。
あるコミッセールの方が使った表現がありました。
『グレーな状況を白に変えるには全員賛成が絶対条件』
そしてレース終了後すぐに、あるチームの監督がコミッセールの元に駆け寄って長時間抗議をはじめました。
この抗議の内容とは、
『グルペットを救済しろ』 ではなく、
『グルペットを救済するな』 でした。
あくまで今大会のルールは 『ラップアウト』 であり、『もし最終グルペットを救済するならばうちの選手も救済しないとおかしい』 という内容でした。
ちなみにその監督のチームの選手はもっと早い段階でラップアウトされていましたが理屈としては間違っていません。
そして、『もし救済した選手が翌日の東京ステージで優勝したらそれは大きな問題になるのではないか?』 とコミッセールに伝えたとのことです。
この一言は、コミッセールの方々にとっては非常に重い言葉だったはずです。
何度も言いますが、この監督さんの抗議内容は何一つ間違っていません。
自分のチームの選手を第一に想う気持ちは監督として当然のメンタリティーです。
恐らく、この抗議がなければポッツァート選手や有力スプリンターが多く含まれたグルペットは救済され、約60名ほどの選手が東京ステージのスタートラインに並ぶことになっていたでしょう。
ポッツァート選手を楽しみにされていた多くのファンの皆さまには大変申し訳なく思っております。
ただし、DNSとなったにも関わらず東京ステージのスタート地点でファンサービスに努めてくれたポッツァート選手のプロ意識にはとても助けられました。さすがです。
そして同じく伊豆ステージで、チームカーが運転を誤ってコース外にいた観客2名、カメラマン1名に車両及び倒れたフェンスが接触し、軽傷を負わせる事故が発生しました。
被害者の方には深くお詫びを申し上げるとともに、ご迷惑をお掛けしました皆様には重ねてお詫び申し上げます。
来年以降、伊豆ステージ、東京ステージが開催できるかはまだわかりませんが、この様な事故が二度と起こらないよう最善の準備を進めていかなければなりません。
改めまして、本当にありがとうございました。
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『レースの裏側では…』
Photo(C):Hideaki.Takagi/TOJ
本日は 『ツアー・オブ・ジャパン』 最大の山場といっていい富士山ステージが開催されました。
イランのタブリーズペトロケミカルチームに所属するポルセイエディゴラコール選手が38分51秒という圧倒的なタイムを叩き出してステージ優勝を飾るとともに、総合でも一気に2位へとジャンプアップしました。
この結果、総合トップのグレガ・ボーレ選手(ヴィーニファンティーニNIPPO)と総合2位のポルセイエディゴラコール選手とのタイム差は17秒、総合3位のトマ・ルバ選手(ブリヂストンアンカー)もトップから22秒差という非常に僅差の位置につけ、いよいよ最後の決戦の場となる伊豆ステージへ突入します。
明日のレースは激しい戦いになることは間違いないでしょう!
ところで、、、
クドイようですが 『ツアー・オブ・ジャパン』 は巨大なレースです。
なんでも、一般公道を使用する国内のスポーツイベントとしては最大規模なのだそうです。
ご存知のように、日本国内で一般公道を使用したレースを開催するということは、本当に多くの準備とお叱り?をくぐり抜けなければなりません…
本日は、富士山ステージ終了後に地元実行委員会からの要請で修善寺南小学校で開催された子どもたちとの交流会に行ってきました。
今回はタイミング的に選手に同行してもらうわけにはいかなかったので単独(正確にはオフィシャルカメラマンの高木氏と二人)での学校訪問となりましたが、好奇心旺盛な子どもたちとのかなり濃密な2時間を過ごしました!
子どもたちの笑顔というのは本当にいいものです。
レースで実際に使用する、自転車(電動メカが大好評!)、ウェア、ヘルメット、シューズ、そしてスバルレガシィのサポートカーなど、子どもたちに実物に触れてもらうことで 『ツアー・オブ・ジャパン』 というレースをかなり身近に感じてもらうことができたと感じています。
そして何よりも、こういった地域貢献活動が、目に見えない多くの準備を重ねてきた地元の実行委員会の皆さんへの最大の援護射撃になるのだと思います。
そして、それらがまわりまわっていつか選手たちや各チームの利益にも繋がっていくはずです。
本当は選手に来てもらうのが一番良いのですが、レース期間中なので実現は簡単ではありません。
但し、得体の知れない選手でもない自分が行ったのに、何故か最後は 『大サイン大会』 へと発展してしまったほどです(汗
選手にとっては大変なことかもしれませんが、なんとかこういった取り組みをパッケージ化できるように考えていきたいと思います。
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『様々な価値観』
雨の中での第3ステージ(南信州)が終了しました。
詳しいレース内容は 『公式ホームページ(お陰さまでアクセス数は既に昨年比1.5倍ほどとなっております)』 をご覧いただくとして、本日はレースというものが本当に様々な価値観の上に成立しているんだなということを実感した一日でもありました。
選手やチームにとっての価値観とは、『本場に近いレースレベル』、『本場に近い運営クオリティ』、『ストレスの少ない大会運営』 などが主な評価基準として挙げられている気がします。
それに対して、競技運営を行う審判団の価値観とは、『レースが安全に行われること』、『レースが公平に行われること』 という、安全面全般に対して“大きな責任を負っている”という自負がベースとなっています。
メディア関係者の価値観も多岐に渡っています。
自転車関連メディアの方々の想いというのは、やはり 『日本人選手の活躍』、『日本人選手たちの熱い走り』 という部分に情熱が注がれています。
一方、一般メディアの方々価値観というのは、もちろん上記内容も含みつつ、『マイナーコンテンツをどの様に一般の方々に観てもらうか?』 という部分に大きくフォーカスされていると思います。
設営や車両管理、宿泊などの運営スタッフの方々の価値観というのは、ミスや事故などがなく、大会が計画通りに進み、その上で必ず起こるハプニングをどれだけ円滑に処理できるかが重要なミッションとなっているはずです。運営スタッフの一部にはレースをまったく観れないという方もいます。
レースを楽しく観戦するお客様(現地観戦&各メディア観戦)にとっては、やはりエンターテイメント性が重要になってくるでしょう(もちろん選手たちの本気の戦いがベースになります)。
そして、レースを開催する地元の方々の価値観とは、『このレースを開催することで地元にどの様な効果がもたらされるのか?』 という要素がやはり重要となってきます。
要するに、各現場レベルではレースに対する価値観が大きく乖離しており、時にはこれらが相反してぶつかり合うこともあります。
ある意味で必然でもあるので仕方がないと言えば仕方がないのですが、しかしこれだけ複雑な“チーム”をまとめるためには、我々オーガナイザーが明確な“原点となる価値観”を示さなければならないのだと強く感じました。
TOJはどこへ向かい、そして何を生みだすのか?
大会が終わってからこれらの課題に真摯に向き合っていきたいと思います。
一つ言えることは、この大会に関わる全ての方々が主役であり、そしてTOJ全体が“チーム”であるということです。
本当に感謝しています。
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『美濃ステージ小学校訪問』
Photo(C):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS
本日は 『ツアー・オブ・ジャパン』 美濃ステージへの移動日。
レースは明日なので地元の実行委員会からの要請があり、 『地元小学生と出場選手との交流会』 を開催しました。
大会期間中にこの様な取り組みを行うのは初めてでしたが、愛三工業レーシングチームが担当した美濃小学校、宇都宮ブリッツェンが担当した中有知小学校ともに大変な盛り上がりをみせて、改めて自転車ステージレースに於ける地域交流の大切さを痛感した次第です。
翌日にレースがあるので選手たちを長時間拘束することはできず15分という短い時間の中での交流となりましたが、間近で見るプロの自転車選手を見つめる子供たちの瞳は本当に輝いていました。
彼らの瞳をみて少しパワーをもらえた気がします。
やることは際限なくあり、レース開催にゴールがないことも実感しています。
しかし諦めずに進み続けるしかありません。
大会副ディレクター 栗村修
スタッフブログ更新 『いよいよ明日開幕!』
『第17回 ツアー・オブ・ジャパン』 がいよいよ明日開幕します。
本日は朝から堺市内のホテルで多くのミーティングが開催されました。
これまではチーム監督としてライセンスコントロールや監督会議への出席のみでしたが、その他にも非常に多くの会議が開かれていることを知りました。
普段はあまり表に出るのことのないたくさんの方々の支えでレースが成り立っていることを実感した一日でもあります。
まずは事故なく、そして会場にお集まりいただく皆さんに楽しんでもらえる大会となること、更に選手たちがハイレベルで白熱した戦いを観せてくれることに期待し、1週間精一杯がんばっていきたいと思います。
大会副ディレクター 栗村修