リーダージャージと各賞
1チーム6人編成の各チームは、エースとアシストという役割を分担しながら、設定された賞を目指す。参加はチーム単位だが、団体総合時間賞をのぞいて各賞は個人に与えられるのが自転車ロードレースの特徴。チームで協力しながら戦わないと栄冠をつかむことができないと言われている。
個人総合時間賞
〜最も賞賛される「総合優勝者」の称号〜
各ステージの総合時間にボーナスタイムとペナルティタイムを加減し、その合計が最も少ない選手に与えられる。各ステージのゴール後に総合トップとなった選手には、グリーンジャージが与えられる。そして、最終の東京ステージ表彰台でこのジャージを着用した選手がツアー・オブ・ジャパンの総合優勝者となる。
個人総合順位のみに適応されるボーナスタイムは、美濃、南信州、伊豆、東京ステージにおけるフィニッシュと、あらかじめ定められた中間スプリント地点で与えられる。
与えられるタイム
1)美濃、伊豆、東京ステージの中間スプリント地点において3、2、1秒を上位3選手に与える。
2)美濃、南信州、伊豆、東京ステージのフィニッシュにおいて10、6、4秒を上位3選手に与える。
ポイント賞
〜平坦ステージでゴールをねらうスプリンターのための賞〜
各ステージのゴール順、あらかじめ定められた中間スプリント地点の通過順に規定のポイントを与え、その合計で争う。ポイント賞のトップ選手は青色のジャージを着用する。
与えられるポイント
1)堺ステージ(個人タイムトライアル)の上位10選手に、
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイントを与える。
2)美濃、伊豆、東京ステージの中間スプリント地点において
5、3、1ポイントを上位3選手に与える。
3)美濃、南信州、伊豆、東京ステージの上位15選手に
25、20、16、14、12、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイントを与える。
山岳賞
〜過酷な上りで暴れまくる、山岳スペシャリストが着用〜
山岳コースで行われる美濃、南信州、富士山、伊豆に設定された山岳地点を上位で通過した選手に規定ポイントを与え、その合計で争う。山岳賞のトップ選手には、赤色のジャージが与えられる。
与えられるポイント
1)美濃、南信州、伊豆ステージに設定された山岳ポイントにおいて
1着5ポイント、2着3ポイント、3着2ポイント、4着1ポイントが与えられる。
2)富士山ステージのフィニッシュにおいて上位10選手に
15、12、10、8、6、5、4、3、2、1が与えられる。
新人賞
〜今大会から新設のジャージ〜
25歳(2013年に満25歳となる選手)以下の全選手対象。個人総合時間の最上位選手を表彰。白色ジャージが付与される。
区間賞
〜1日ごとにレースがある。トップフィニッシュすればステージ1勝だ!〜
6ステージ・8日間を通じてしのぎを削る戦いとは別に、各ステージでの1着を争う戦いも同時に展開する。ゴールスプリントでミリ単位の1着も、トップフィニッシュすればステージ勝利。総合優勝も1勝だが、ステージ勝利も立派な1勝で、その栄冠は選手の生涯記録となる。
団体総合時間賞
〜チーム全体のオールラウンドな実力が試される〜
各ステージで、チームの上位3選手の総合時間を累計し、最も合計タイムが少なかったチームに与えられる賞。同タイムの場合、そのステージにおいて各チーム上位3人が獲得した順位の数合計により優劣を決定する。