大会終了のご挨拶
お陰さまで、「NTN presents 2018 ツアー・オブ・ジャパン」は、無事に全8ステージを終えることができました。
本気で「ツアー・オブ・ジャパン」での勝利を目指して戦ってくれたチーム・選手の皆さま、各会場で熱い熱い声援を送っていただいた世界に誇れる観客の皆さま、過酷な準備作業を進めてくださった各ステージの実行委員会の皆さま、大会を支えてくださいました協賛社の皆さま、難しいレースを安全に公平に管理してくださったコミセールやマーシャルの皆さま、大会の開催をサポートしてくださいました後援・協力の各団体さま、そして、大会運営に関わった全てのスタッフに対し、心より感謝の気持をお伝えしたいと思います。
本当にありがとうございました。
今年も8日間を通じて各開催地にて数々のドラマが生み出されました。
いなべステージでの落車後、満身創痍の状態でプロトンを牽引し、チームメイトのグレガ・ボレ選手(バーレーン・メリダ)のステージ優勝に大きく貢献した新城幸也選手の走りからは、これぞ「プロフェッショナル」という恐ろしいまでの気迫を感じました。
また、伊豆ステージでの白熱の総合優勝争いのあと、リーダージャージを見事守りきったキナンサイクリングチームの石田監督が人知れずみせた涙に、私自身大きく心を揺れ動かされたりもしました。
チームや選手たちが魂の戦いを魅せてくれたことで、大会の価値が大きく高まるのを感じました。
しかし、「ツアー・オブ・ジャパン」に於けるドラマというのは、チームや選手たちの周りだけで生み出されているわけではありません。
このレースに関わるひとたち全てにドラマがあり、そして、東京ステージにたどり着いたときに、なにも語らずとも、ひとりひとりが醸し出すオーラから、目に見えない「ドラマ」を感じ取ることができるのです。
私は、東京ステージの朝に魅せる皆さんの輝いた表情がたまらなく好きです。
日焼けと、もちろん疲労と、しかし、なによりも8日間(もっと長い期間を頑張り抜いたひともたくさんいます)を乗り切ったという自信とが調和して生みだされるキラキラしたオーラに、人が生きることの本質を感じせざるを得ないからです。
「ツアー・オブ・ジャパン」は、単なる自転車レースではなく、地域に根ざし、そして、魅力的なひとを創りだす、社会性のあるスポーツイベントだと強く信じています。
私自身、まだまだ足りないところだらけですが、「ツアー・オブ・ジャパン」と共に、もっともっと成長できるように今後も努力を続けていきたいと思います。
皆様、本当にありがとうございました。