大会準備
ツアー・オブ・ジャパン開幕まで残り39日となって参りました。
この時期は、大会事務局を担当している「日本自転車普及協会」の部屋の電気も遅くまでついています。
現在の「ツアー・オブ・ジャパン」は8日間・8ステージのステージレースとなっていますが、殆どのレースが周回コースを使用し(周回コースをとすることでむしろ会場全体が大きくなる)、更に「万単位」の集客があることから、開催のための準備も大規模になってきます。
各ステージにはそれぞれに「実行委員会」が設立され、レースを開催するための重要な準備などを担当しています。
大阪から東京に向かって7つの都府県(大阪府堺市/京都府京田辺市・精華町/三重県いなべ市/岐阜県美濃市/長野県飯田市/静岡県小山町/静岡県伊豆市/東京都)をまたいで開催される自転車ロードレースというのは当然ですが「ツアー・オブ・ジャパン」しかなく、また、一般公道を使用してこれだけの広範囲に渡って開催される国際スポーツイベントというのも、恐らく「ツアー・オブ・ジャパン」以外にはないでしょう。
通常のステージレースの様に、ひとつの主催者が一定の地域内でレースを開催する感覚とは異なり、むしろ8つの異なるUCIレース(ワンデーレース)を8日間連続で開催するというのが「ツアー・オブ・ジャパン」の実態に近いように感じます。
管轄が多岐に渡ることで、調整業務も煩雑になり、その中で統一フォーマットを生み出してそれぞれに当てはめていく作業は、ある意味で気が遠くなる様なチャレンジともいえます。
ステージが開催される各地域を盛り上げるために「ツアー・オブ・ジャパン」が存在し、その各ステージが期待通りに盛り上がることで「ツアー・オブ・ジャパン」全体の価値も向上していきます。
「ツアー・オブ・ジャパン」がこれから目指していくものは、更なる統一感と、新たな価値(社会的・ビジネス的側面)の創造です。
その過程では、今後も様々なトライ&エラーを繰り返していかなくてはなりません。
チャレンジには必ずストレスがつきまといますが、普段は決して表にでることのない多くの大会関係者と共に粘り強く高みを目指していきたいと思います。