内製化
「NTN presents 第20回 ツアー・オブ・ジャパン」開幕まで残り「18日」となっております。
このブログでも何度かお伝えしている内容ではありますが、「ツアー・オブ・ジャパン」は2012年の第15回大会から内部的に大きな変化を遂げました。
それまでは大手の専門会社が一括して「ツアー・オブ・ジャパン」の業務を受託して「事務局」を運営してきましたが、第15回大会からもろもろの事情により「事務局」機能を日本自転車普及協会内に内製化し、国内最大級のUCIレースの運営を職員自らが手がけることになりました。
表向きは「伝統ある国際レース」の開催が継続している状態でしたし、私自身も当時はそんな事情も知らずに出場チームの監督として例年通り「ツアー・オブ・ジャパン」に参加していました。
しかし、大会事務局内部では、ゼロからとは言わないものの、有効な引き継ぎもままならないまま第15回大会を迎えたはずで、恐らくパニックに近い形で準備が進められていたように感じます。
それから6年の歳月が経ち、内製化された「事務局」の質はしっかりと向上していると思います。
もちろん、それ以前からレースを支えてきてくださった各ステージの実行委員会の皆様や各種専門業務を担当している民間企業の存在、そして、新体制のパートナーとしてゼロからスタートを切った運営・設営業者のサポートが大きかったのは言うまでもありません。
現在の「ツアー・オブ・ジャパン」事務局は、私も含めてまだまだ「学び」と「反省」の日々であるとはいえ、ノウハウが蓄積するコア部分の内製化を実現しながら、運営費が潤沢だった時代と比べても大会の価値を大きく飛躍させていると感じます。
それでも「褒められることのない仕事」であるがゆえに、事務局内部は大会が近づくに連れて徐々に疲弊していきます。
まだまだ完璧には程遠い状態であり、皆さまには多大なるご迷惑をお掛けして大変申し訳なく思っておりますが、連日、必死に準備を進める事務局スタッフを労いたくて敢えてこの記事を書きました。
「ツアー・オブ・ジャパン」開催の陰には、各ステージの実行委員会の皆様や専門業者の皆様など、決して表にはでることのない多くの関係者の存在があることを知っていただけたら幸いです。