サイクリングイベントとインバウンド
先週末は、北海道上川郡美瑛町にて開催された 『丘のまち びえいセンチュリーライド』 にゲストライダーとして参加してきました。
美瑛町は美しい 『丘のまち』 として知られ、近隣の富良野市などとともに北海道を代表する観光地のひとつとなっています。
また今年は、UCI公認国際自転車ロードレース 『ツール・ド・北海道』 の第2ステージのスタート地点にも設定されており、UCIレースの受け入れからセンチュリーライドの様な一般参加型の公道イベントの開催まで幅広く手掛けている自治体といえます。
国内ロードレース界のビジネスモデル構築を日々考えている身としては、こういった自治体主導型のイベントに触れることで、様々なヒントを得ることができます。
美瑛町のイベントでも、とても参考になる取り組みがいくつか実施されていました。
その一つが、台湾からのサイクリングツアー参加者の受け入れです。
台湾の大手ツアー会社と北海道のツアー企画会社が手を組み、現在外国人から非常に高い人気を集めている『北海道』 ブランドと、世界的にブームとなっている 『スポーツサイクル』 を組み合わせたイベント参加ツアーが実施されていました。
『ツアー・オブ・ジャパン』 でも、内外の一般向け観戦ツアー企画や、海外メディア向けのツアー企画、更には、『ツアー・オブ・ジャパン』 の開催時期以外でのTOJコースを使ったサイクリングツアー企画など、将来的に実施していきたい企画が数多くあります(南信州ステージが開催されている飯田市では既に台湾からのサイクリングツアー受け入れの実績はあり)。
いつも書いていることではありますが、『入場者収入』 が無い自転車ロードレースというスポーツに於いては、直接収入型のビジネスモデル構築には一定のハードルが存在しています。
一方で、他のスポーツに比べて、公式国際スポーツイベントをベースとした派生型の二次的・三次的なビジネスモデル構築の機会は数多く残されているともいえます。
『自転車をつかった街おこし』 は、確実に全国的なブームとなっており、これらをブームで終わらせないためにも、早いタイミングで体系的なサイクリングビジネスモデルの構築を実現しなくてはなりません。