Q5) ステージレースとは何ですか?
●ステージレースとワンデーレース
自転車ロードレースには、1日(1レース)で完結するワンデーレースと、2日間(複数ステージ)以上に渡って開催されるステージレースがあります。ちなみに世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスは3週間をかけてフランス全土を周るステージレースです。同様に8日間に渡って大阪から東京へ向かうツアー・オブ・ジャパンもステージレースとなります。
●ワンデーレースはゴール時の着順が一番大事!
ワンデーレースの魅力というのは、なんといっても“直接対決!”という言葉がピッタリと当てはまるような、全てがひと目で観てわかるシンプルな戦いであり、スタートから数時間以内に勝者が決定することです。ポディウムと呼ばれる表彰台には一般的に上位3名の選手しか上がれないので、ワンデーレースに於ける価値というのは、まずは上位3名に自チームの選手を送り込むこととなります。レースによっては、コース途中に“スプリントポイント”や“山岳ポイント”なども設定してあり、それらを獲得した選手が表彰されることもありますが、ワンデーレースではそういった賞の価値はあまり高くありません。
●ステージレースには狙うべき賞がたくさん
一方、ステージレースにはより多くの価値が用意されています。最高の栄誉となるのが「個人総合時間賞(TOJではグリーンジャージ)」、その次に価値があるのが「区間賞」となります。これら二つには、UCIポイントが付与され、年間ランキングに反映されます。一方、ランキングポイントは付与されないものの、区間賞と同等か場合によってはそれ以上の価値を持っているのが「各賞ジャージ」です。レースによって各賞ジャージの種類は異なりますが、一般的には、スプリンターが狙いやすい「ポイント賞(TOJではブルージャージ)」、クライマーが狙いやすい「山岳賞(TOJではレッドジャージ)」、そして、23歳以下の選手で個人総合時間の最上位選手に与えられる「新人賞(TOJではホワイトジャージ)」などがあります。