TOJ堺ステージはマシューが圧勝。盛一大が3位
区間3位の盛一大
第14回ツアー・オブ・ジャパン堺ステージが5月16日、大阪府堺市にある1周2.65kmの大仙公園周回コースで行なわれ、オールラウンダーのマイケル・マシュー(19=チーム・ジャイコスキンズ)が3分14秒31という圧倒的なタイムで優勝した。2位は3分20秒95のチャン・チンルー(19=ホンコンチャイナ)。3位はタイムトライアル全日本チャンピオンの盛一大(28=愛三工業レーシング)で3分21秒08と健闘した。
タイムトライアルの舞台となった大仙公園周回コースは、ほとんどがフラットなのでスピードのある選手に向いている。5つの直角コーナーがあり、タイムを出すのであればテクニックも必要になってくる。
昨年は雨天の中でレースが行なわれたため、選手たちも苦戦を強いられていた。今年は天候に恵まれ、コーナーも攻めやすく上位選手の間にはテクニックの差はほとんどなかった。そのため、スピード力のある選手が好タイムを出していた。
優勝者のマシューはスピードのある走りを得意とし、4月に行なわれたツール・ド・ランカウイでも2勝をあげ、コンディションも良好だった。
今まで出場したレースでは20〜30kmのタイムトライアルを走っているので、今回のような短いコースは初めて挑むことになったが、優勝を狙って走ったという。
「昨年のツアー・オブ・ジャパンにも出場しているが、あまりいい結果を残すことができなかった。不安もあったけれど、優勝できてとてもうれしい。できる限りグリーンジャージを守りたい」とマシュー。
盛もこのステージで優勝を狙っていたが、2位とは僅差で3位という結果となった。
「1位の選手との実力の差が現れたと思う。もう少し考えて走れば2位にはなれたかもしれない。でも、ツアー・オブ・ジャパンは始まったばかりなので、これから挽回していきたい」
堺ステージ以降は山岳を中心としたコースが続くため、クライマーが活躍してくるようになる。17日は東大寺大仏殿中門前から3.4kmパレード走行し、一度自転車を降りて山添村布目ダム周回コースに移動しレースが行なわれる。