伊豆ステージ優勝はハウス。2位に福島晋一
修善寺の山岳ステージをいく選手団
第14回ツアー・オブ・ジャパン伊豆ステージが5月22日、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンター周回コースで行なわれ、クリスチャン・ハウス(30=ラファコンドール・シャープ)が優勝。2位に福島晋一(38=クムサン・ジンセン・アジア)、3位にマイケル・マシュー(19=チームジャイコ・スキンズ)が入った。個人総合時間首位はクリスティアーノ・サレルノ(25=デローザ・スタックプラスチック)が守った。
ガッツポーズでゴールするハウス
一周12.2kmの日本サイクルスポーツセンター周回コースはハードなアップダウンとコーナーが連続するため、大きな逃げが決まりやすい。
この日は序盤に、ハウスを含む9人のグループが集団から飛び出して逃げを決めた。
その後、周回を重ねるごとに先頭グループは人数が減っていき、レース終盤には、ハウスとチームメイトのダレン・ラップソーン(27)、平塚吉光(21=シマノレーシング)、清水都貴(28=ブリヂストン・アンカー)の4人になっていた。
清水は積極的にグループを引いていたが、レース終盤にコーナーで落車。すぐにレースに復帰して3人に追いついたが、落車のダメージが尾を引き徐々に先頭グループから離脱していった。
先頭グループはそのまま大詰めに突入し、ゴール手前5kmでハウスは3人の中から飛び出し、2人に差をつけて単身でゴールを目指した。その後、ラップソーンと平塚はスピードを上げて近づいてきたメイン集団に吸収された。
ゴール手前約2kmで福島が優勝を狙って全力で集団から飛び出した。
ハウスは後続に追いつかれる危機感もあったが、後ろは気にするなという監督の言葉を信じてひたすら前進し、福島の追い上げからも逃げ切り優勝。福島も、ハウスに追いつけなかったものの2位と健闘した。
今ステージ優勝を目指して走ったハウスは「距離は短かったけれど、とてもハードなレースだった。ラップソーンと平塚とともに、いい展開で逃げることができた。日本の観客たちの温かい声援がとてもうれしかった。感謝したい」と話した。
大会4日目の南信州ステージでゴール手前まで逃げたが、一瞬の判断ミスで優勝を逃した福島は「今回は自分の力を出し切れた。ハウスに追いつくことはできなかったけれど悔いはない」とさわやかな表情を見せた。
最終日となる23日の東京ステージは東京都の日比谷シティ前をスタートし、ほぼフラットな1周7kmの大井ふ頭周回コースで行なわれる。