いなべステージ&美濃ステージ ロケハン
「ツアー・オブ・ジャパン2025」のロケハン第二弾として、村山大会ディレクター、中野技術・競技マネージャー、岡田アシスタントマネージャーらが、中部地方のステージとなる「TOJいなべステージ(三重県いなべ市)」及び「TOJ美濃ステージ(岐阜県美濃市)」を現地視察いたしました。
◯いなべステージ
ロケハン初日。第3ステージの舞台となる三重県北部に位置するいなべステージは、その変化に富んだコースレイアウトで選手たちを魅了し続けています。また、藤原岳の雄大な山容を背景に、世界レベルの選手たちが繰り広げる熱いレース展開は、名物“イナベルグ”を中心とした魅力的な観戦スポットに集まった観客の心も掴んで離しません。フィニッシュ地点には観戦スタンドが設置され、地元グルメを楽しめる出展エリアも充実。快適な観戦環境が整っており、現地での観戦をより一層楽しむことができるステージです。
いなべステージ
開催地:三重県いなべ市
開催回数:7回
初回大会:2015年(第18回)
2025年大会:5/20(火)9:30/127.0km
「平成31年3月に完成し新しい時代“令和”とともに幕明けしたいなべ市役所の新庁舎。青空の下に近代的な建造物が映える」
「スタート地点となる三岐鉄道北勢線の終着駅“阿下喜駅”。ディズニーランドの蒸気機関車と同じ細さのナローゲージとして全国的にも有名」
「フィニッシュエリアに着くと冷たい雪が…。向かいの法面部分に“フィニッシュ観覧席”が設置される」
「春にはキレイな梅の花が咲くいなべ市梅林公園。ロケハン当日は寒空の下でしたが各担当者が入念に会場チェックを進めていく」
◯美濃ステージ
ロケハン2日目。第4ステージの舞台となる美濃ステージは、重要伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」をスタート地点とし、「美濃和紙の里会館」でフィニッシュを迎える風情豊かなレースです。江戸時代からの歴史的な街並みを背景にスタートを切り、美しい長良川沿いを駆け抜けていく選手たちの姿は圧巻です。コースは全体的に平坦基調でスプリンターに有利なレイアウト。そのため、世界クラスのスプリンターたちによる息詰まる集団スプリント勝負が見られることが多く、美濃和紙の里会館前での最終スプリントは特に迫力があります。また、レース当日はフィニッシュ会場に地元グルメの出店や、美濃和紙を使った工芸体験など、レース以外でも楽しめるイベントが多数用意されています。歴史的な街並み散策とレース観戦を組み合わせることで、充実した一日を過ごすことができます。
美濃ステージ
開催地:岐阜県美濃市
開催回数:14回
初回大会:2007年(第11回)
2025年大会:5/21(水)9:15/139.4km
「美濃ステージの関連イベントなどが開催される“道の駅 美濃にわか茶屋”。地元のとれたて野菜なども販売されている」
「“道の駅 美濃にわか茶屋”でモーニングをいただく」
「地元実行委員会の皆さんと事前ミーティングを行う」
「美濃ステージといえばなんと言っても“重要伝統的建造物群保存地区 うだつの上がる町並み”。レース当日はこのエリアにカラフルなロードレースキャラバンが集結する」
「美濃ステージ実行委員会副委員長 後藤穂氏の訃報に接して」
長年にわたり美濃ステージの発展に多大な貢献をされ、地域とレースの架け橋として献身的にご尽力いただいた後藤氏の訃報に接し、深い悲しみと共に、大きな喪失感を感じております。後藤氏は、美濃ステージの立ち上げ時から関わられ、その温厚な人柄と卓越した調整力で、地域とレースを結ぶ重要な役割を果たしてこられました。特に、地元の方々との信頼関係づくりや、伝統ある美濃の街並みを活かしたレース運営において、その手腕は多くの関係者から高く評価されていました。美しい美濃の街を舞台に、世界レベルの自転車レースを実現させたいという後藤氏の夢は、今や美濃ステージという形で確かな現実となっています。氏が情熱を注いだこのレースを、私たちは大切に守り、さらに発展させていく所存です。ここに謹んで故人のご冥福をお祈りいたしますとともに、生前賜りましたご厚誼に深く感謝申し上げます。
TOJ組織委員会 栗村修