2021年171のUCIレースが開催中止に…
10月9日にイタリアで開催された「イル・ロンバルディア」をもって、世界のトップカテゴリーである「2021年UCIワールドツアー」の全日程が終了しました。
また、セカンドディヴィジョンにあたる「2021年UCIプロシリーズ」も、10月16日に開催された「グランプリ・ドゥ・モルビアン」で終了しています。
本場ヨーロッパのレースについては、一部のレースが日程変更を迫られたものの、大半のレースがほぼ予定通りに開催されました。
一方、世界的にみると現時点で男女合わせて171のUCIレースが開催中止に追い込まれており、特にヨーロッパ以外の地域についてはまだまだ厳しい状況が続いているといえます。
以下、男子の「UCIワールドツアー」及び「UCIプロシリーズ」で開催中止となったレースになります。
01/19 Tour Down Under 2.UWT オーストラリア
01/24 Vuelta a San Juan 2.Pro アルゼンチン
01/30 Tour de Langkawi 2.Pro マレーシア
01/31 Cadel Evans Great Ocean RR 1.UWT オーストラリア
02/09 Tour of Oman 2.Pro オマーン
04/29 Tour de Yorkshire 2.Pro イギリス
05/04 4 Jours de Dunkerque 2.Pro フランス
06/09 ZLM Tour 2.Pro オランダ
07/26 Tour of Utah 2.Pro アメリカ
08/01 Tour of Austria 2.Pro オーストリア
08/22 EuroEyes Cyclassics Hamburg 1.UWT ドイツ
09/05 Maryland Cycling Classice 1.Pro アメリカ
09/10 GP Cycliste de Québec 1.UWT カナダ
09/12 GP Cycliste de Montréal 1.UWT カナダ
10/14 Tour of Guangxi 2.UWT 中国
10/17 Japan Cup 1.Pro 日本
上記をみると、レース数が多い、ベルギー、イタリア、スペインについては1レースも開催中止となっておらず、この辺りはさすがというしかありません。
一方、日本でも、TOJ、おおいたアーバンクラシックに続き、今週末には日本一を決める戦い「全日本選手権ロードレース(於:広島中央森林公園)」が2年4ヶ月ぶりに開催されます。2020年はUCIポイントを獲得できるレースが全滅だったことを考えると、正常化に向けて少しずつ前進していることが実感できます。
そして2022年は、各国で渡航制限が緩和される流れになっていきそうなので、ヨーロッパ以外のUCIレースも徐々に復活し始めるものと思われます。
苦しい時間をじっと耐えてきた各チームや選手たちにとっても、夜明けのタイミングはそう遠くないのかもしれません。