現状に関する雑感
新型コロナウイルス感染症パンデミックが世界中のスポーツイベントに影響を及ぼす様になってから、早いもので1年半もの月日が経ちました。
「2019年ツール・ド・おきなわ」以降、2年弱のあいだに日本国内で開催できたUCIレースというのは「2021年ツアー・オブ・ジャパン」のみとなっています。
その間、実に15の国内レース(UCIカレンダーに掲載されるレース)が開催中止及び延期に追い込まれてきました。
当ブログについても、パンデミック前までは、「自転車ロードレースの可能性」や「自転車と地域創生」など、未来や夢を語る前向きな内容が多かったのですが、この1年半というのは、文字通りコロナ禍に振り回され、「希望」と「我慢」の間で苦しい情報発信に終始せざる得ない状況が続きました…。
もちろん、厳しい逆風下に於いても情報発信を継続し、大会関係者の皆さんと共に今年の大会をなんとかやり切れたことは、とても誇らしいことだと感じています。
しかし、ここ数年の拡大路線の勢いは一気に削がれ、いまは大会を継続していくことに必死な状況が続いています。
「明けない夜はない」という言葉がありますが、なんとかこの嵐を耐え忍び、いずれ必ずやってくるであろう良い時間に向けて、今はやれることをコツコツと仕込んでいくしかないと思っています。
また、単に元に戻るだけではなく、新しい生活様式や世の中のニーズ、そして、自転車ロードレースや自転車競技そのもののあり方なども再考し、思い切った方向転換なども考えていかなくてはと感じています。
このパンデミックがはじまった時は、まさか2年間も全面停止に近い状況が続くとは思ってもいませんでしたが、そんな中でも「ツアー・オブ・ジャパン」の火を絶やさずに、いまも挑戦させていただけていることに心から感謝しなくてはなりません。
「それがあることの価値」「それが続いていることの価値」を忘れずに、引き続きがんばっていきたいと思います。