フランスで再びロックダウン
3月に入ってヨーロッパでも数多くのプロレースが開催されるようになり、観客制限などは残りつつも徐々に良い流れになってきたなと感じていましたが、ここへ来てフランスなどで新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向となり、若干雲行きが怪しくなりはじめてきてしまいました…。
フランスのカステックス首相は、新型コロナウイルス感染第3波を受けてパリとその近郊を含む16県で1ヶ月間のロックダウンを導入すると発表し、すでに3月19日からロックダウンが実施されています。
今回のロックダウンは、イギリスで広がった感染力の強い変異株に対する処置とのことで、ワクチン接種がはじまったからといって、すぐに沈静化していくわけではないということを改めて思い知らされる事態となっています。また、今後、ロックダウン措置が他地域にも拡大される可能性もあるとのこと。
そんな中、世界5大クラシックレースの一つ「パリ〜ルーベ」が開催される地域のオー=ド=フランス地域圏のミシェル・ラランド知事は、地元ラジオ局の質問に対して「開催可否についてはすでにわかっている。私は決して楽観的にはなれない」と回答した模様です。
この回答がなにを示しているのかはわかりませんが、レース主催者のASOは現時点ではコメントを控えているようです。
これから本格化するベルギーのクラシックレースについては基本的に沿道の観客を制限して開催することが発表されており、表彰式ではボディウムガール&ボーイの代わりにボディウムロボットが導入されるとのニュースなども流れていました。
コロナ禍でもしっかりと対策を講じて開催するレースもあれば、再び開催延期や中止に追い込まれるレースがでてしまう可能性もあります…。
「この状態が今後数年間は続いていく」と語る専門家がいましたが、まさにそういったことも想定しながら、安全を第一に考えたレース運営に取り組んでいきたいと思います。