明治神宮外苑⼤学クリテリウム
今年も東京の明治神宮外苑聖徳記念絵画館前で「第15回 明治神宮外苑⼤学クリテリウム」が開催されました。
思えば昨年の同大会終了直後(2020年2月23日)から新型コロナウイルス感染症の影響が一気に深刻化しはじめ、2020年3月25日には「2020 ツアー・オブ・ジャパン」の開催を断念する「開催中止会見」を行いました。
あれから約1年の歳月が経ちましたが、その間の国内UCIレースはすべて開催中止となり、「2021 ツアー・オブ・ジャパン」についても規模を縮小しての開催を目指しているところです。
そんな中、観客制限を行っての開催だったとはいえ、東京の中心部である明治神宮外苑でこの規模のクリテリウムレースが開催されたことは、同じレース主催者としてある種の勇気をいただけた様に感じています。
恐らく大会を開催する上で様々なハードルがあったとは思いますが、「4年間」という限られた時間の中で活動する大学生たちにとっては、このレースが開催されたことはとても大きな意味があったと思います。
通常、レースを走る側とレースを作る側の間には、一定の温度差が生じてしまうものです。
サービスを提供する側とサービスを受ける側という、ある意味で正反対の立場に分かれるので当たり前といえば当たり前なのですが、一方で、今回の明治神宮外苑の会場には、皆が、レースが開催されることを喜んでいるというある種の一体感が漂っていました。
レース主催者になってから特に感じる様になったことではありますが、レース会場には目に見えない空気というものがあります。
良いレースというのは、主催者、チーム、選手、地元など、ステークホルダー全体に一種の一体感があり、皆が同じ価値観を共有しているという空気が流れています。
今年のツアー・オブ・ジャパンも、こういった良い空気の中で開催できるように、引き続き準備を進めていきたいと思います。