UCI安全対策プロトコル
UCI(世界自転車競技連合)は、12月10日にレースの安全に関する新たなプロトコルを発表いたしました。
近年増加しているレース中の落車事故を減らすための取り組みであり、これらの対策がより安全なレース運営に繋がっていくことを望みます。
現時点ではまだ素案となっていますが、今後UCIの管理委員会に提出され、正式承認へと向かっていくとのこと。
まずは2021年の「UCI WorldTour」及び「UCI Women's WorldTour」に適用され、その後、UCI公認レース全体へと適用されていく模様です。
以下、その内容となります(レース主催者に関連した項目をピックアップ)。
◯UCIレースの安全を監督するために、UCIスポーツ部門内に「セーフティマネージャー」を設置。
◯すべてのレース主催者に対して「イベントセーフティマネージャー」の設置を要請(TOJはすでに設置済み)。UCIは各レースの「イベントセーフティマネージャー」の育成をサポートする。
◯外部の専門家と連携し、過去5年間にメジャーレースで発生したアクシデントをデータベース化して今後の事故防止に役立てていく。
◯レース数週間前にレース主催者から提出されたコース案を新しいテクノロジーの力を借りて分析してコースのリスクを評価。この新ツールによってUCIとレース主催者はレースコースのセキュリティを確保できる。
◯必要に応じて、コース上にいるステークホルダー(レース主催者、各車両の運転手、警察・警備員・立哨員、メディア、チームなど)に向けた安全に関するにガイドラインを改定(強化)する。
◯コース上に設置する安全対策用資機材の強化。
◯選手たちへの安全に関する情報共有方法の改善。
◯ゴールエリア(特に集団スプリントが想定されるコース)の安全性向上。
◯レース関連車両ドライバーの管理強化。
いくつかの項目は大会運営費用にも影響を及ぼしますが、レースの安全性確保は最優先事項でもあるので、レース主催者として最大限安全対策プロトコルに対応していきたいと思います。