プロ野球とJリーグが有観客試合を解禁
日本国内のメジャープロスポーツである「プロ野球」と「Jリーグ」が、当初の予定通り7月10日から上限5,000人での有観客試合を解禁しました。
当初は、入場者数が制限されることからチケットがプレミア化するのではと言われていましたが、「プロ野球」「Jリーグ」共に多くの試合で観客数が5,000人に大きく届かないなかでの開催となった模様です。
理由としては、やはり昨今の感染者数増加傾向と、入場時や観戦中に多くの制限が課せられる部分などがマイナスに働いてしまった様に感じます。
ちなみにあるプロ野球の試合では、スタジアム入場時の検温で「37.5度以上」だったお客さん数人が入場を断られて帰宅するという場面もあったとのこと。
また、一部の熱狂的なお客さんがガイドラインに記された応援ルールを遵守しないシーンなどもあったようで、やはり現状では理想と現実の間には若干の開きがある模様です。
主催者として万全の準備を進めてイベントを開催したとしても、それらが守られなければ、結局のところリスクを最少化することは難しくなってしまいます。
現在の予定では、8月1日からさらに入場制限緩和が進み、スタジアムの収容人員の50%まで観客数が拡大される予定となっています。
スタジアムによっては3万人以上の来場が可能となるため、7月中に様々な問題を解決しておかないとリスクばかりが大きくなってしまうでしょう。
新型コロナウイルス感染症については、当たり前ですが、第一に感染してしまうことに対するリスクと恐怖心というものがあります。一方で、実態としては、感染者を出してしまった際の「社会的制裁」というもう一つのリスクが存在しています。
自転車界でも7月23日(木/祝)〜25日(土)の3日にわたり、群馬CSCに於いて「東日本ロードクラシック」が開催されることが決定しており、「無観客試合」及び「参加者全員の体調管理実施」という条件付きながらようやく一歩前進することになります。
しかしながら、上記の「感染リスク」及び「社会的制裁」を考えてゼロリスクを求めた場合、本来であれば今後2年くらいは人が集まる経済活動などは一切禁止にしなければならなくなります(本当にゼロリスクを考えるならば永久になにもやらない方が良いでしょう)。
一方、現在の経済構造を考えた場合、「なにもしない」という選択は、経済という血流を止めてしまうことになるので、いずれすべての人たちになんらかの経済的影響が生じることにもなります。
まずは、治療方法の確立とワクチンの完成というのが一つの目安になると思いますが、それまでは「行き過ぎず」、かつ、「止め過ぎて窒息死するひとが出ない様にする」という、絶妙なバランス感覚が必要になってくるのだと思います。