今年のメジャーレース開催日程について
残念ながら今年の「ツアー・オブ・ジャパン」は開催中止となってしまいましたが、一方で、開催延期を発表していた世界のトップレースのいくつかが、今シーズン中の開催に関する新たなスケジュールを発表いたしました。
正直、今シーズン中の開催は難しいのかな、とも感じていたので、UCIからの発表を聞いて、少しだけ前向きな気持ちになった次第です。
尚、「ツアー・オブ・ジャパンも開催中止ではなく延期にはできないのですか?」というご質問を何度かいただきましたが、残念ながら、日本国内でのレース開催は本場に比べて道路使用許可などの許可申請業務が煩雑なため、短期間での日程変更や調整というのはほぼ不可能に近いのが現状だったりもします…
ということで、現状に於ける新たな開催スケジュール(あくまで予定)をご紹介いたします。
◯4/5:ロンド・ファン・フラーンデレンロックダウンエディション開催
◯4/18〜5/8:バーチャルジロ・デ・イタリア開催(一般参加可)
◯4/22〜26:デジタル・スイス5開催(ツール・ド・スイスに出場予定だったチームが参加)
◯フランスのロックダウンは5月1日まで延長
◯UCIレースの開催中止勧告は7月1日まで
◯フランスのイベント開催禁止勧告は7月中旬まで
◯UCIワールドツアーレースの開催中止勧告は8月1日まで
◯8/8〜9:JBCFロードシリーズ宇都宮ラウンド開催予定
◯8/22〜23:各国ナショナル選手権(全日本選手権も?)
◯8/29〜9/20:ツール・ド・フランス(コースは当初発表通り)
◯9/20〜27:ロード世界選手権(スイス)
◯世界選手権終了後にジロ・デ・イタリア→ブエルタ・ア・エスパーニャの順で開催
◯世界5大ワンデーレースのモニュメントは今シーズン中に開催予定(日程未定)
◯秋にぎゅうぎゅうにレースが詰め込まれたため国内の秋のUCIロードレースの開催が心配
今年は、下手をすると12月近くまでシーズンが続くことになりそうです。
但し、すべてはコロナ問題が収束していることが前提であり、世界のトップチームであるチームイネオスのブレイルスフォード代表などは、「安全が確保されていなければツールに選手を出場させることはない」と明言しています。
一方、EFプロサイクリングのリゴベルト・ウラン選手(コロンビア)は、「もしツールが開催されなければ殆どのワールドチームが存続の危機に瀕するだろう」ともコメントしています。
まずは安全第一の上で、徐々に正常化が進んでいくことを願います。