現時点に於ける対策
今回も新型コロナウイルス関連の内容となります。
前回の当ブログでは「世界の自転車ロードレースは意外にも開催されている状況」とお伝えいたしましたが、その後、イタリア国内での感染者数が更に増えたこともあり、3月にイタリアで開催が予定されていた3つの「UCIワールドツアー」レースが開催中止及び延期となってしまいました。
また、3月下旬に栃木県で開催予定の「ツール・ド・とちぎ」についても、開催はされるものの、賑わいイベントなどはすべて中止となり、事実上の無観客試合の様な形で開催されることが決定されています。
更に、現在フランスで開催中の「UCIワールドツアー」レースである「パリ〜ニース」についても、観客制限などを含めて、通常とは違った形でのレース開催となっています。
世界的に直近の様々なスポーツイベントなどが開催中止および延期となっているなかで、一部の自転車ロードレースは開催中、もしくは開催予定となっている状況ではありますが、レースを開催するにあたって具体的にどの様な対策がとられているかについて改めて確認してみました。
◯パリ〜ニース(フランス縦断/3月8〜15日開催中)の対策
・フランスでは現在1,000人以上が集まる集会などが禁止されている
・これを受けてスタート&フィニッシュ地点のステージ100m以内への観客の入場を禁止
・フィニッシュライン300m以内への観客の入場を禁止
・表彰台で花束やトロフィーなどの手渡しや握手などを禁止
◯ツール・ド・とちぎ(栃木県/3月20〜22日開催予定)の対策
・一般部門個人タイムトライアルは中止
・スタート&フィニッシュ会場及び沿道での全てのイベントは行わない
・スタート&フィニッシュ会場への観客の入場を禁止
・表彰式は内容を簡素化し関係者のみで開催し一般公開は行わない
・沿道での応援についても控えてもらうように要請
・大会関係者へのマスク手洗いを推奨し会場にアルコール消毒液を設置
日本国内については、このまま3月中に爆発的な感染拡大が起きなければ、4月以降は経済活動などが徐々に復活しはじめるものと思われます。
一方、欧米は1ヶ月ほど遅れて感染拡大期に入っており、表向き公表されている感染者数は「イタリア」「フランス」「ドイツ」「スペイン」「アメリカ」などの主要国がすでに日本の数を上回っている状況となっています。
まだまだ予断を許さない状況が続いていますが、社会情勢を細かくチェックしつつ粛々と開催準備を進めていきたいと思います。