NTNスピリット
国内最大規模の自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」は、大阪市西区に本社を置く世界的なベアリングメーカー「NTN株式会社 様」に3大会にわたりサポートいただいております。
「NTN 様」は2018年3月に創業100周年を迎えた歴史ある会社ですが、「世界をなめらかにする仕事(合い言葉は“なんてなめらか”)」というキャッチフレーズを積極的に展開するなど、「BtoB企業」ながら先進的かつユニークな取り組みを数多く進めています。
世界33ヵ国に約220の拠点があり、従業員数は2万人以上という巨大企業でありながら、大会を通じていつも感じるのは、NTNの従業員の皆さんの前向きな姿勢と「一体感」です。
「ツアー・オブ・ジャパン」の全ステージに於いて、「NTN回る学校」という社会貢献活動を社員の皆さんが中心となって展開されているのですが、子供たちと接する皆さんの活き活きとした表情と一体感を見ているとこちらも元気になってしまいます。
ふと、「この一体感はどのようにして生み出されているのか知りたいな」と思っていたところ、1冊の社内向けブック「NTNスピリット」の存在を教えていただきました。
その中には「3つの信条」というものが書かれています。
◯挑戦
「開拓者精神で挑戦することで、芽が出て」
◯協働
「共存共栄精神で協働することで、葉が育ち」
◯約束
「私たちの約束を果たすことで、花や実をつける」
物事(事業)を進める上で基本となる、「種まき」「共有・共感」「実行」がわかりやすい言葉で説明されています。
100年の歴史があるということは、ある意味で守らなくてはいけないものや、長い時間が創り上げた伝統というものが相応に存在しているはずです。
その中で敢えて、創業者の精神である「開拓者精神で挑戦する」というベンチャー思考のマインドを推奨していくことは、とても素晴らしいことだと感じました。
そして、「モノを創る」前に、「なぜそれを創るのか」という大切な部分をしっかりと共有することで、現場の一体感がつくりだされているのだと学びました。
「ツアー・オブ・ジャパン」も2016年に「TOJ NEXT10」という中期構想を設定しました。
内容としては「地域貢献・社会貢献」と「自転車ロードレースのマネタイズ(自立可能な運営モデルの構築)」の二つが軸となっています。
「ツアー・オブ・ジャパン」の歴史はまだ24年ほどですが、大会運営を担当していると、やはり「挑戦」「協働」「約束」の重要性を強く感じます。
「NTNスピリット」は「ツアー・オブ・ジャパン」にとっても大切なスピリットであり、引き続き素晴らしい出会いに感謝しながら様々な取り組みを進めていきたいと思います。