レース主催者とは
現在、世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」がフランス国内で開催されています。
「ツール・ド・フランス」のレース主催者(オーガナイザー)はA.S.O.(Amaury Sport Organisation)となっていますが、改めて「レース主催者」という存在とその役割、また、レースを開催するために必要な他の役割とそれぞれの立ち位置について簡単にまとめてみたいと思います。
◆レース主催者
文字通りレースの主催者。通常、主催者組織の中には以下の各部門(責任者)が設置されている。レース全体を通じて最も力を持っている立場。
・競技管理
・安全管理
・設営管理
・輸送管理
・マーケティング
・メディア
・財務管理
◆コミセール
レースを裁く審判団。現在、自転車ロードレースにはプロの審判は存在しておらず、基本的に皆ボランティアとして執務に就いている。ツール・ド・フランスでも同様。通常は競技連盟などを通じて派遣される。
◆マーシャル
定点のコースマーシャルなどはほぼボランティアスタッフが担当。一方、ツール・ド・フランスの移動マーシャルなどは「憲兵隊」が担当する。コースマーシャルなどは通常競技連盟などを通じて派遣される。
◆競技連盟
競技主管として審判やコースマーシャルなどを手配管理。
◆各種設営
主催者から発注を受けた専門業者が担当。スタート&フィニッシュ地点の設営物、看板、フェンスなどなど。
◆計測
主催者から発注を受けた専門業者が担当。
◆メディア
主催者とパートナー契約などを結んだオフィシャルメディアが映像(画像)の制作から配信などを行う。時には販売も担当。
◆広告代理店
主催者とパートナー契約などを結んだ広告代理店がスポンサーセールスを行う。
ざっくりとですが、上記の様な役割が機能してレース全体が運営されています。もちろん細かくみるとまだまだ多くの役割があるわけですが、なんとなくの全体像はおわかりいただけるかと思います。
レース主催者とは、チームや選手なども含んだそれぞれのスペシャリストたちを繋ぎ、レースというカタチを作り上げる「調整役」と言って良いでしょう。