東京五輪ロードレース参加枠及び選手選考基準
東京五輪に向けた各国の参加枠や、日本ナショナルチームの選手選考基準などが公開されています。
今回は「ツアー・オブ・ジャパン」が関係する男子ロードレースの内容について、現時点でわかっている内容を中心にご紹介していきたいと思います。
◆日本の参加枠について
現在、「公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)」のサイト内に以下の情報が公開されています。
上記内容を確認した上で、参加枠に関する基準を優先順位順に並べていきたいと思います。
◯基準1
2019年10月27日時点のUCI世界ランキングにより出場枠が確定
・NOCsランキング1位〜6位の国=出場枠5名
・NOCsランキング7位〜13位の国=出場枠4名
・NOCsランキング14位〜21位の国=出場枠3名
・NOCsランキング22位〜32位の国=出場枠2名
・NOCsランキング33位〜50位の国=出場枠1名
◯基準2
上記「基準1」で枠を取れなかった国の選手でも2019年10月27日時点の個人UCI世界ランキング200位内の選手がいる場合は最多「1枠」を得られる
◯基準3
上記「基準1」「基準2」で枠を取れなかった国については以下の大陸選手権により出場枠を得られる
・アフリカ/アメリカ/アジアの各選手権の上位2位のチームに出場枠が与えられる
◯基準4
ホスト国(日本)が「基準1」「基準2」「基準3」で枠を取れなかった際は「2枠」は保証される
結論としては、日本は最低「2枠」は確定しているものの、「3枠」以上を得るためには、NOCsランキング21位以上を目指す必要があることになります。国内レースで最も多くのUCIポイントが獲得できる「ツアー・オブ・ジャパン」での成績はとても重要になってきます。
◆選手選考基準について
現在、「公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)」のサイト内に以下の情報が公開されています。
上記内容を確認した上で、選手選考基準に関する情報を確認していきたいと思います。
◯年齢
2001年12月31日以前に生まれた選手
◯個人UCI世界ランキング
2019年10月27日時点で少なくとも10ポイントを持っている必要あり
◯選考時にJCF強化指定を受けている選手
◯2018年UCIワールドランキング配点表のポイントに、上記リンク先の資料に記載されている独自係数表の係数を乗じて計算したポイント合計の上位者から順に選考する(選考対象期間:2019年1月1日~2020年5月31日)。
結論としては、東京五輪自転車ロードレースの男子代表選手については、上記ルールにより機械的選ばれることになります。係数表の中で、国内レースとしては「ツアー・オブ・ジャパン」の個人総合成績が最も重要視されており、特にワールドツアーなどに出場できない日本人選手などについては、「ツアー・オブ・ジャパン」での総合成績が大切になってくることがわかります。