適材適所と時間軸の管理
毎年、「ツアー・オブ・ジャパン」が終了すると最も意識するのが「PDCA」という言葉になります。
物事を段階的にアップデートしていくために世の中で一般的につかわれている手法です。
しかし、この「P(プラン/計画)」「D(ドゥ/実行)」「C(チェック/評価)」「A(アクション/改善)」を常にまわしていくのは、簡単なようで実際のところはなかなか大変だったりもします。
自分自身も現在はマネージメント寄りの仕事が増えているため(プレイヤーとしての仕事もたくさん抱えていますが…)、当然、「PDCA」がしっかりとまわっているかを管理する立場にあります…。
改めてですが、人材にはそれぞれ能力差がありますし、また、得意不得意もあります。
私自身、元々スポーツ選手(監督業務も含む)として過ごした時間が長く、基本的に「適材適所」の考え方がベースに根付いています。
要は、それぞれが「得意なことをやる」プロ集団を構築し、その上で、目指すべき方向を共有しながら、時にアジャスト(攻撃的な人材入れ替えも含む)しつつ前へと進んでいく。
恐らくこの手法は一般社会に於いては「外資的」と呼ばれているのだと思います。
もちろんスポーツの世界にも「コンバート」という概念はありますし、人材育成は非常に重要なファクターですが、しかし、そのスポーツの競技レベルが上がれば上がるほど「餅は餅屋」という概念に帰着しがちになってしまいます…
「PDCA」をまわしていく上でも、それぞれの項目について「得意不得意」があるのは間違いありませんし、また、全員が同じタイミングで疲弊してしまう様な状況を回避する必要もあるでしょう。
正直、私自身は「PDCA」のうち、「P」と「D」は比較的得意な気がしますが、しかし、「C」と「A」についてはあまり心躍りません…
ですから、良いチームを組みたいのであれば、「C」と「A」が得意な人材と組むか、もしくは、私が外れて「PDCA」をそつなくこなせる人材に置き換えるか、などの選択が必要になってきます。
大会終了直後というのは、どうしても関係者全員の気が抜けてしまいがちですが、いまこそ高いモチベーションで動かさなければならない項目も多々あります…。
「適材適所」と「疲弊が分散する時間軸の管理」がとても重要であるのは間違いありません。