ちょっと立ち止まって
当ブログ、「栗村修のワールドツアーへの道」がスタートしてから今回で146回目(週1回更新)の更新となります。
最初の記事をアップしたのが2015年2月ですから、更新を開始してからまだ2年9ヶ月ほどしか経っていません。
「まだ、~経っていません」と書いたのは、監督時代に書きはじめた個人ブログの方は、すでに8年以上定期更新を続けているからです。
それでも文章を書き、写真などを選んで加工し、アップしてSNSなどで拡散する作業を合わせると、大体1記事に対して1時間ほどは時間をつかってしまうことになるので、その時々の精神状態や、仕事の状況などによっては、なかなか大変な作業(負担)となったりもします。
以前にも他のブログで書いたことがありますが、「ブログを更新する」ということは、ただ単に記事をアップするだけでなく、「ここに一つの意志があり」、「しっかりと生き続けています」というメッセージを発信することに繋がっているのだと感じています。
こういったシグナルの出し方にはいろいろなやり方があるのでしょうが、特に「ないものを創る」という作業を進める上では、旗振り役の人間がなんらかの方法で「意思表示」を継続することはとても大切な要素だと思っています。
わかりやすく表面的に目にみえるものではないので気付かないひとにとっては「ただのブログ更新」に映ってしまうかもしれませんが、しかし、「意思となる人間」が情報を発信し続けることで、必ず一定の効果が生まれることはこれまでもいろいろところで目の当たりにしてきました。
また、例えばこれまで自分がブログなど発信してきた内容を、会議やセミナーなどの形式で拡散しようとしたとしても、そこでリーチできるひとの数は比較にならないほど少なく、また、範囲も限定されてしまうので、いまの時代と自分が置かれた環境(大きな資本をバックにつけているわけではない)を考えると、ネットを利用するのがある程度ベストな選択だと感じています。
とはいえ、SNSなどで思いつきで文章を書くような形で情報発信を行えば、恐らくあっという間に情報発信を続けられない状況に追い込まれてしまうはずです。
意思があり、時に主張も行い、そういった内容の情報発信(情報を発信することは常にリスクと隣合わせ)を長期間続けることは、決して簡単なことではありません。
とかく、変化の速度が早い世の中に於いては、人や仕事など、物事の入れ替わりや移り変わりがとてもはやくなっていて、自分で意識しなければ、すぐに他人の意思や感情、そして大きな時代の波に飲まれて自分自身を見失ってしまいます。
もちろん、時代の変化に敏感についていくことはとても大切であり、常にアンテナを張って成長を模索することは継続させなくてはなりません。
しかし、物事とは、「意思が生まれ→種を巻き→それを理解し→自発的な行動が生まれるまで」に一定の時間を要します。
ブログ更新を続けていて密かに嬉しいと感じる瞬間があります。
それは、自分が繰り返し発信し続けてきた内容を、複数のひとたちが、自分の意見として主張しているような場面に出くわした時などです。
たまに「いつまでブログ更新を続けていくのか?」と、自問自答する時があります。
それは、15年以上自分自身が主張してきた内容がある程度標準になり、次の人材が更に進化した発想と進め方を実行しはじめた時なのかもしれません。
その時が来たなら、静かに情報発信を終わらせたいと思います。