ワクワク感
世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」が閉幕しました。
今年も世界最高峰の舞台で世界最高峰の熱い戦いが繰り広げられ、世界中から集まった1,500万人ともいわれている観客たちがフランス全土に熱狂の渦を巻き起こしました。
また、私の勤め先でもある「一般財団法人 日本自転車普及協会」がある東京・目黒の自転車総合ビル1階の「自転車文化センター」では、7月1日~30日の1ヶ月間に亘って「七月の輪祭 ~ツール・ド・フランス展~」が開催されています。
ショーウインドウには、懐かしのプロチームジャージや、往年の名選手、「ベルナール・イノー」や、「ローラン・フィニョン」が着用した「マイヨジョーヌ(ツール・ド・フランスに於けるリーダージャージの名称)」なども展示してあります。
これらの「マイヨジョーヌ」は、ちょうど私が自転車ロードレースにハマった頃のものであり、ショーウインドウの前を通りがかってこのジャージを見るたびに、当時の「ワクワク感」が鮮明に蘇ってくるのがとても不思議だったりもします。
よく、「匂い」や「音楽」などをきっかけに昔の記憶が蘇ってくるということがあります。
ショーウインドウに飾ってある「マイヨジョーヌ」は、ちょうどそれと同じ効果を私自身に生み出しているのかもしれません。
現在は、生活の100%が自転車になり、仕事もほぼ100%が自転車になっています。
なんでもそうなのでしょうが、どれだけ好きだったものでも、仕事になってしまうと徐々に「ワクワク感」というものは薄れてくるものです。
それでも、心から「ワクワク感」を感じたモノというのは、何年経っても色褪せることなく、継続して「ワクワク感」を提供してくれるということも知りました。
もしかすると、私が子供の時に感じた「ワクワク感」を、「ツアー・オブ・ジャパン」を通じて感じてくれた子供たちが全国にはいるかもしれません。
何年経っても色褪せない「ワクワク感」が蘇ってくるような、価値ある大会づくりを進めていきたいと思います。