TOJ中部3県合同会議
昨日、「ツアー・オブ・ジャパン」のステージを実施している「長野県飯田市(南信州ステージ)」、「岐阜県美濃市(美濃ステージ)」、「三重県いなべ市(いなべステージ)」の「中部3県」関係者が集う「TOJ中部3県合同会議」が岐阜県美濃市で開催されました。
元々、「美濃ステージ」と「いなべステージ」については、TOJ参入時に「南信州ステージ」の影響を大きく受けており、上記3ステージは歴史的にとても強い関係性を持っています。
これまでも何度かご説明してきましたように、「ツアー・オブ・ジャパン」は「各実行委員会方式」を採用しており、「富士山ステージ」と「東京ステージ」以外については、各ステージの地元に「ステージ実行委員会」を設置して大会運営を行っています。
大阪から東京へ向かう「8日間8ステージ」という、大会の規模でみれば国内でダントツの大きさ(難易度)を誇る「ツアー・オブ・ジャパン」ですから、東京の事務局のみでこの大会を取り仕切るのは、「マンパワー」的にも、「資金(補助金の申請など)」的にも、「地元の調整作業」的にも、正直困難というのが実際のところです。
東京のど真ん中を通行止めにするなど規模の面だけみれば、「ジャパンカップ」も「さいたまクリテリウム」もまったく比べ物にならないほどの巨大さ(難易度)を誇るのが「ツアー・オブ・ジャパン」であり、前身の「国際サイクルロードレース」から数えると35年の歴史を持ち、多くの時を経て生み出されてきた把握しきれないほどの「仕組み」と多くのノウハウを持つ「関係者」が複雑に絡み合って現在の絶妙(ギリギリ)なバランスが保たれているといえます。
私自身、第1回大会から選手・監督としてこのレースに出場し続け、2014年から主催者側の仕事に就き、そして2016年に「大会ディレクター」となったものの、恥ずかしながらまだまだ自分の目に見えていない要素というのは数多く存在しています…
そんな、複雑かつ巨大な構造を持つ「ツアー・オブ・ジャパン」にとって、「横のつながり」というのはとても重要な要素であり、「TOJ中部3県合同会議」のような、それぞれのステージが「アイデア」を出し合い「モチベーション」を刺激し合う場を設けることは本当に貴重であって、大会運営の先輩方と共に「共通の目標」へ向かって進んでいくためには欠かせない時間だと改めて感じました。
「ツアー・オブ・ジャパン」は2017年大会の開催に向かってすでに水面下で様々な取り組みを進めています。
「ツアー・オブ・ジャパン」の開催期間となる5月下旬からみるとちょうど真裏の時期ですが、すでに「喜怒哀楽」が目まぐるしく押し寄せてくる日々がはじまっています。
正直、このレースの「大会ディレクター」を務めることの責任とプレッシャーはとてつもなく大きいですが、ずっと続けられる仕事ではないので感謝の気持ちを忘れずに、自分自身にとって4回目のチャレンジとなる2017年大会でも、これまで同様に各ステージの皆さんといくつかの扉をこじ開けていきたいと思います。