UCIワールドツアーの拡大
改めてになりますが、このブログのタイトルは「栗村修のワールドツアーへの道」となっています。
「ワールドツアー」とは、説明するまでもなく、世界最高峰の自転車ロードレースシリーズである「UCIワールドツアー」のことを指しています。
これまでの自分の経験上、ものごとは大抵、「示した方向」、「望んだ方向(具体的に)」へと引っ張られることが多く、そういった意味でも、ブログのタイトルを「人から笑われる様な大きなタイトル」にすることで、意図する方向へのバイアスが生まれることを地味に狙っていたりもします。
逆にいえば、無意識に「ネガティブな方向」を示してしまう「ひと」や「団体」というのは、文字通り「ネガティブなバイアス」を発生させてしまう恐れがあるわけですから、後ろ向きキャンペーンには気をつける必要があります。
さて、そんな「ワールドツアーへの道」を模索している「ツアー・オブ・ジャパン」にとっては朗報?といえるニュースが今年の夏に飛び込んできました。
2016年は全27戦だった「UCIワールドツアー」が、2017年からは一気に10レース増え、全37戦になるというのです。
これまでは「ワールドツアー」という名称とは裏腹に、偏った地域でのレースで構成されていた「シリーズ戦」だったわけですが、2017年からは「ワールドツアー」という名に恥じないレース構成となります。
もちろん、新しい取り組みには必ず「逆風」が吹くのが常ですから、早速、負の影響を受けるひとたちからいくつかのクレームがではじめています。
また、短期的にみると「ツアー・オブ・ジャパン」にとっては「UCIワールドチーム」を招聘することが難しくなる(開催時期が重なるジロ・デ・イタリアに加えてツアー・オブ・カリフォルニアもワールドツアー入りするため)ので、正直、悩み事が増える感じにはなってしまいます…
しかし、大きな視点に立つならば、UCIが本当の意味での「ワールドツアー」を目指しているのは間違いなく、「ジャパンカップサイクルロードレース」と共に、東アジアでの「ワールドツアー」開催を狙っていく良いチャンスだともいえます。
現状、「ツアー・オブ・ジャパン」が「UCIワールドツアー」へ昇格するためには多くの乗り越えなければならない壁が存在しています。
また、単に「ツアー・オブ・ジャパン」が「UCIワールドツアー」に昇格するだけでは意味がなく、「ツアー・オブ・ジャパン」が「UCIワールドツアー」に昇格するときには、日本に最低でも一つの「UCIワールドチーム」と、「10人以上のワールドチームに所属する日本人選手」が誕生していて欲しいと考えています。
長い道のりになるとは思いますが、引き続き良い流れを生み出し、そしてそこにしっかりと乗っていきたいと思います。