挑戦のとき
東京・調布にある 『味の素スタジアム』 にて開催されたレースイベントのなかで実施した 『JrIDE PROJECT』 関連のスクールをもって今シーズンの主な活動は一段落となりました。
今年は、『ツアー・オブ・ジャパン』 の大会副ディレクターとして2回目の国際レース開催を経験し、また、1年を通して日本中のレースやサイクルイベントの現場にも数多く足を運ぶことができました。
メディアの仕事も含めて、文字通り、365日・24時間、自転車漬け・自転車一色の生活を送った感じがいたします。
その活動の中で、これまでの自分の人生に於いて最も多くの方々に出会うことができた1年だったことは間違いなく、『脳みそのキャパ』 というものをはじめて実感した瞬間もありました(汗
最初は 『ロードレースの選手(15年間)』 としてこの世界に入り、その後、『テレビ解説者(これまで15年間)』 を経験し、選手を引退すると同時に 『監督業(12年間)』 に就きました。そして、現在は 『ツアー・オブ・ジャパン(現在3年目)』 の仕事を中心に、レース界全体の発展を模索する日々が続いています。
選手・監督時代は、『応援してもらう』 という喜びを感じつつも、一見、主役的存在にみえながらも、実はものすごく 『無力な存在』 であることを常々感じていました…
『誰かの手の平の上で“主役風”に踊らされている…』
もちろん、それでも多くのやり甲斐はありましたが、ただ、『本質を変えるにはここでは限界がある』 ことを次第に感じはじめます。
いまの仕事は以前のような目に見える喜びは殆ど無いものの、これまでの人生をほぼ費やしてきたといっても過言ではない、『ロードレースの発展・普及』 への取り組みの最終フェーズのスタート地点にようやく立っているように感じます。
人間である以上、いつか必ず能力的・時間的な限界を迎えます。
それが来年なのか、5年後なのかはいまの自分にはわかりません。
ただひとつ言えることは、その時が来るまでは精一杯挑戦を続け、もし、その時が来たならば、すぐに次の世代の挑戦者へこのミッションを引き継ぐつもりです。
来年は、大会ディレクターとして19回目を迎える 『ツアー・オブ・ジャパン』 に挑みます。
選手・監督、そして、大会ディレクターとして 『ツアー・オブ・ジャパン』 に関わってきたという自負と愛を胸に、全ての大会関係者と共に大会が無事に開催できるよう全力でがんばっていきたいと思います。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。