ワールドツアー開催に向けた機運醸成
ここ最近、日本国内での 『ワールドツアー開催』 に関連するニュースなどが立て続けに流れています。
◯ 2017年、『ジロ・デ・イタリア』 のグランパルテンツァ(ジロ・デ・イタリアの日本スタート)に関する報道(レースディレクターのヴェーニ氏は時期尚早として2017年の実現を否定)。
◯ 国内最高峰のレース 『ジャパンカップサイクルロードレース(UCI-1.HC)』 の主催者である宇都宮市の佐藤栄一市長による 『ジャパンカップのワールドツアー化』 に関する意思表明(具体的なものではなくあくまで将来的な目標として)。
◯ 更に、ジャパンカップサイクルロードレースで2度の優勝経験も持つ、ネイサン・ハースが、自身の Twitter で将来のワールドツアー参入候補レースとして、『ツアー・オブ・ジャパン』 を挙げる(あくまで個人的な見解として)。
などなど、本場のロードレースシーンに於いて、『日本』 という 『市場』 の存在感が日に日に増していることを裏付ける情報が飛び交っています。
もちろんこれらは、上記に書いたようにまだまだ具体的な動きには繋がっていませんが、それでも以前には、噂レベルや希望的観測でもなかなか語られることのなかった内容であります。
また、海外のプロ選手などの言葉を直接聞く限り、日本国内のプロレースのオーガナイズは既に 『ワールドツアー』 レベルに達していることが伺えます。
日本人が元来持つ 『おもてなしの心』 や 『ミスを嫌う性格』 が、他国のレースに比べて大会クオリティを高く保つ要因となっているのは間違いないでしょう。更に、『日本のファンの素晴らしさ』 を口にするプロチーム関係者は少なくありません。
『ツアー・オブ・ジャパン』 については、この10年、開催予算の大幅な削減や、それによる運営チームの強制的な構造改革など、強い逆風に晒される時間帯をなんとか凌いできました。
そして、ここ数年でようやく激しい逆風が止み、雲の切れ間から少しずつ太陽が見えはじめた、そんな時間軸に立たされています。
厳しい逆風を凌いできた前任者たちの努力の上に今があることを忘れることなく、『良い機運醸成』 に向けた取り組みを地道に継続させていきたいと思います。