理想と現実
『ツアー・オブ・ジャパン』 が終了して9日が過ぎました。
色々な方から 『お疲れ様でした』、『ようやく落ち着きましたね』 といった温かい労いのお言葉をいただきましたが、休みなく仕事が続いているせいか、実際は精神的にホッとしたような感覚は今のところ感じとることができていません。
むしろ、『ツアー・オブ・ジャパン』 を含めた今後に向けての大きな課題が改めて目の前に現れて、実務に忙殺されていた大会前及び期間中よりもある意味で精神的に追い込まれている感があります…(汗
これまでも何度も感じてきたことではありますが、人間は精神的にも肉体的にも過度に追い込まれたあとというのは、相応の回復期間を経ないと通常営業に戻ることができず、回復を待たずに無理をすると何らかの代償を支払うことになります。
冬にはワクワクしながら考えることができた案件が、今は若干重苦しく感じるというか、『実現したい!』、『やってやる!』 という感情よりも、『果たして実現できるのだろうか?』、『また大変な思いをするんだろうな~』、というように頭が考えてしまいます…
大きな理想をイメージしマクロな計画を創る人というのは、どこかで現実と乖離している必要があります。
実務は現実であり、その現実を知った人間というのは、大抵守りに入りはじめてしまいます。
継続するだけの仕事であればそれでも良いのかもしれませんが、『ツアー・オブ・ジャパン』 と 『国内レース界』 には、気が遠くなるほどのトライが必要とされています。
繊細で気が利く人間であればそれほどの時間をかけずに何かを学んでしまうでしょう。
しかし、ここでいう 『学び』 とは、停滞と終わりを意味します。
現実を知りながらも、楽しく理想を追求できる、そんな K.Y.(時に迷惑) な大人がいなくては、夢は実現できないということです。