うだつの上がる町並み通りは、私たちの誇り
自宅前でスタートを待つ大石家の人たち
美濃ステージのスタート地点、美濃市街にある「うだつの上がる町並通り」は、日本的な木造家屋の町並みが続く。その一角にある大石家住宅は明治5年の卵建(うだつ)作りで、昔は米屋。明治22年から「大石花表堂」という名で、美濃和紙に描かれた掛け軸や絵画が並ぶ京表装を営んでいる。
この家に住む大石靖子さん(52)は「歴史のある日本的な町並みが続くこの通りは、この町に住む人たちの誇りです。でも、長い間、観光に力を入れていませんでしたので、あまり多くの人に知られることはありませんでした。ツアー・オブ・ジャパンでいろいろな人に、知ってもらえることがとてもうれしいです」と話す。
軒先に飾られた紫陽花(あじさい)などの植物は靖子さんが飾ったもの。靖子さんは「観光客の方がここを訪れた時、いつでも花を目にしてほしいなと思い、季節に合った植物を飾っています」と話した。(岡田由佳子)