宮澤、西谷、新城が五輪をかけてスタート
堺市役所前ではさまざまなイベントが行われた
今年で12回目となる自転車ロードレース、ツアー・オブ・ジャパンは大阪府堺市内で18日に開幕する。この大会は、日本選手にとって北京五輪出場に関わる重要なレース。その五輪代表の有力選手とされているのは別府史之(25=スキル・シマノ)、宮澤崇史(30)と新城幸也(23=ともに梅丹本舗・GDR)、西谷泰治(27=愛三工業)の4人。新城、宮澤、西谷の3人がこの大会に出場する。
日本自転車競技連盟は前回のアテネ五輪まで五輪代表の選考基準を指定大会での一発選考にしていた。しかし、今年は6月1日の全日本、4月に行われた第27回アジア選手権男子ロードの成績、そしてUCI(国際自転車競技連合)ランキングを選考基準に取り入れた。今大会はクラス2カテゴリーの国際ロードレースで、その成績はUCIランキングに関わってくる。3人は、この大会で上位に食い込んでUCIポイントを獲得し、五輪に一歩でも近づきたいところ。
アジア選手権では3人とも、日本チームとして出場。その大会に出場した別府は今大会に出場していない。しかし、3人は日本チームとして別府をアシストするなど、優勝に貢献している。
昨年の東京ステージで優勝した新城は「選手全員がライバル。昨年と同じく、初日の堺ステージはチームで2連覇を目指したい。そして、そのまま、全日程を制覇していきたい」。
やはり昨年、大阪ステージ(現堺ステージ)で優勝した宮澤は「この大会は世界の一流選手と戦える。恥ずかしくない走りで勝ちをねらっていきたい」。
ツール・ド・北海道で総合優勝している西谷は「僕自身、攻めの走りが自分のスタイル。自分の走りを大切にし、チームのメンバーとともに総合優勝を目指して走りたい」。
今大会には各国から94人の選手が出場する。参加チームは16チーム。1チーム6人編成(1チームは4人編成)になっている。レースは8日間7ステージ、総距離約900kmで争われ、東京でゴールする。
先に述べたように昨年、大阪ステージを制したのは宮澤。2位には新城が入っている。今年も昨年同様、梅丹本舗・GDRの選手が優勝するのか。それとも、愛三工業が負けじと1位を獲得するか。はたまた、他のチームが優勝争いに名乗りを上げるのか。
どのチームも初日の堺ステージで優勝し、追い風を受けて残りのステージに挑んでいきたいもの。どのチームが一番好調なスタートを切れるか注目したい。(岡田由佳子)