27回目の旅
2025年、新たな年の幕開けとともに、ツアー・オブ・ジャパンは27回目の旅をはじめます。この挑戦を継続できるのも、長年にわたり支えてくださった皆様のご支援あってのことです。心より感謝申し上げます。
ツアー・オブ・ジャパンのはじまりと変遷
ツアー・オブ・ジャパンが初めて開催されたのは1996年のこと。当時の日本社会はバブル崩壊後の経済の低迷期にありましたが、一方でスポーツへの注目度が高まりつつあり、国内外のイベントが盛り上がりを見せていました。そのような時代背景の中で、「国際レベルのロードレースを日本に根付かせる」という使命を抱き、第1回大会が開催されました。
さらに振り返れば、ツアー・オブ・ジャパンの前身大会である「国際サイクルロードレース」は1982年に初開催されました。それから43年もの歳月が流れ、ツアー・オブ・ジャパンは日本最古の本格的な国際自転車ロードレースとして今もなお歴史を刻み続けています。
40年以上の価値とTOJがもたらしたもの
ツアー・オブ・ジャパンはその歴史の中で、日本のロードレース界に数多くの価値をもたらしてきました。国内で活躍する選手たちにとって、世界クラスの選手と直接対戦する貴重な舞台となり、その経験が多くの若手選手たちを世界へと羽ばたかせる契機となっています。
また、多彩で過酷なステージ構成により、世界中の若手選手たちが高いレベルの競技環境で切磋琢磨してきました。このレースで勝利を収めた選手たちの多くは、その後トッププロとして世界の舞台で輝かしい活躍を見せています。
ツアー・オブ・ジャパンの特徴と魅力
ツアー・オブ・ジャパンは、国内最長の8日間8ステージという長丁場で行われます。このステージ構成は、アジアでも最長クラスであり、「平坦」「アップダウン」「山岳ステージ」というロードレースのすべての要素を網羅しているのが特徴です。
さらに、ツアー・オブ・ジャパンはスリリングでスピーディーなレース展開が特徴です。ロードレース特有の「ダラダラした展開」が少なく、現代の世界トレンドを反映した過酷でメリハリのあるレースは、選手たちにとっても非常にタフな戦いの連続です。その厳しさと緊張感が、観る者の心をつかむ理由の一つと言えるでしょう。
加えて、ツアー・オブ・ジャパンは自転車レースであると同時に、日本の魅力を世界へ発信する「過酷で美しい旅」でもあります。ステージごとに変化する風景は、日本の多様性と美しさを余すところなく伝えており、選手たちは過酷なレースの中でその風景と一体化しながら走ります。観戦者や世界中のロードレースファンにとっても、ツアー・オブ・ジャパンは日本の文化や自然を感じる絶好の機会となっています。
新たな時代に向けて
2025年のツアー・オブ・ジャパンでは、新しい挑戦を恐れず、ロードレースの魅力を国内外に広めるとともに、次の世代へとその価値を引き継いでいきたいと考えています。
これからもツアー・オブ・ジャパンは日本のロードレース界のランドマークとして開催地域と自転車文化の発展に貢献し、そして世界を目指す若者たちの登竜門として生き続けていきます。27回目の開催となる今年も、多くのドラマと感動を皆様にお届けできるよう、関係者一同一丸となって取り組んでまいります。
本年も引き続きのご支援と応援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
「ツアー・オブ・ジャパン 2025 開催日程(UCI-2.2)」
2025/05/18(日) 1ステージ 堺
2025/05/19(月) 2ステージ 京都
2025/05/20(火) 3ステージ いなべ
2025/05/21(水) 4ステージ 美濃
2025/05/22(木) 5ステージ 信州飯田
2025/05/23(金) 6ステージ 富士山
2025/05/24(土) 7ステージ 相模原
2025/05/25(日) 8ステージ 東京
※日程・内容は変更になる可能性がございます