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栗村修のワールドツアーへの道

KURIMURA's Blog

日本国内のアマチュアロードレースについて

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今回は、先日快挙を達成した高岡亮寛さんの活躍に敬意を表しつつ、日本のアマチュアロードレース(ホビーレース)界を簡潔に取り上げてみたいと思います。

高岡亮寛さんの快挙

最初に触れたいのは、日本のホビーレーサー界におけるレジェンド的存在である高岡亮寛さんの快挙です。9月1日にデンマーク・オールボーで開催された「グランフォンド世界選手権 男子45-49歳の部」で長距離独走勝利を決め、見事アルカンシェルを獲得しました。6回目の挑戦で悲願の優勝を成し遂げ、その存在感はますます輝きを増しています。

高岡さんは、自身が立ち上げた社会人チーム「Roppongi Express」の代表を務めており、ホビーレース界では伝説的存在です。これまで様々なレースで圧倒的走りで勝利を重ねており、多くのホビーレーサーの目標となっています。

ホビーレースとは

今回、高岡さんのチームメイトであり、サイクリストにおなじみのイベント会社「アールビーズ」でマーケティングを担当している山本健一さんに、ホビーレース界の現状について話を伺いました。山本さん自身もアマチュアサイクリストであり、ホビーレーサーの熱意と情熱を間近で感じている一人です。

まず、ホビーレーサー&ホビーレースの定義ですが、「本業を持ちつつ趣味としてサイクルロードレースを楽しむ人のこと。プロと比べて金銭や機材サポートの利害がないので、趣味としてのレースを楽しむことができる。その反面、トレーニング時間の捻出や、機材費の捻出に苦労することは多々ある。(FUNRiDE自転車用語集より)」とされており、そんな彼らが目標とするレースがメジャーホビーレースとなるわけです。

国内メジャーホビーロードレース

国内では、トップアマチュアサイクリストが人生をかけて目標とする主要なホビーレースがいくつかあります。その中でも特に人気が高いホビーロードレースが、ツール・ド・おきなわニセコクラシックです。

ツール・ド・おきなわ
沖縄を舞台にしたこのレースは、国内外から多くの参加者を集める大規模なイベントです。プロ選手からアマチュアまで、幅広い層が楽しめるのが魅力です。「ホビーレースの甲子園」と呼ばれています。

ニセコクラシック
北海道の自然の中を駆け抜けるニセコクラシックは、美しい景観とともにチャレンジングなコースが人気です。比較的新しいレースですが、こちらも毎年多くのホビーレーサーが集まり、熱い戦いが繰り広げられます。UCIグランフォンドシリーズに位置付けられているため、優勝者には青地のアルカンシェルジャージが授与されます。

国内メジャーヒルクライムレース

また、日本のサイクリストにはヒルクライムレースも大変人気があります。特に有名なのが、乗鞍ヒルクライムMt.富士ヒルクライムです。

乗鞍ヒルクライム
標高3,000メートルに迫る山岳コースを走るこのレースは、体力と技術が試されるため、多くの挑戦者が参加します。アマチュアヒルクライマーの頂上決戦といえ、優勝者のパワーウェイトレシオは6倍以上に達するといわれています。

Mt.富士ヒルクライム
日本一高い富士山を舞台にしたレースで、国内外のサイクリストに人気です。富士山の絶景を背に登るこのレースは、多くの参加者にとって特別な意味を持っています。約9,000名が参加し、タイムによりプラチナからブロンズまでフィニッシャーリングが授与されます。

その他の公式レース

アマチュアサイクリストにとっての公式レースとして、競技性を高めたい方には「全日本選手権ロードレース マスターズ」や、年間のシリーズ戦として「JBCF Jエリートツアー(9月5日時点、個人ランキング首位=武井裕さん、チームランキング首位=MiNERVA-asahi)」や「JBCF Jフェミニンツアー(個人ランキング首位=鈴木友佳子さん)」などがあります。

最近のメジャーホビーレーサー

最近の注目ホビーレーサーとしては、レジェンド高岡亮寛さんのほかに、金子宗平さん(富士ヒル2連覇中/全日本ITTチャンピオン)、加藤大貴さん(乗鞍ヒルクライム2連覇中)、井上亮さん(ツール・ド・おきなわ2023優勝)、真鍋晃さん(富士ヒル2024 2位)などの名前が挙げられます(ほかにも強豪ホビーレーサーはたくさんいます)。彼らはそれぞれ異なる背景や職業を持ちながらも、各レースで素晴らしい成績を収めていることで知られています。ときに国内コンチネンタルチームの選手をしのぐ実力を発揮する彼らの活躍は、ホビーレーサー全体にとって大きな励みとなっています。

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