ロード・トゥ・ラヴニール

今週、東京五輪日本ナショナルチーム監督の浅田顕氏が代表を務める「シクリズム・ジャポン」より、新プロジェクト「ロード・トゥ・ラヴニール」が発表されました。これに合わせて浅田氏の日本ナショナルチーム監督退任も発表されています。
今年10月のジャパンカップサイクルロードレースの際に発表された「JCLチームUKYO」のツール・ド・フランス挑戦構想と合わせて、国内に新たに二つの世界挑戦プロジェクトが立ち上がる形になります(既存の世界挑戦プロジェクトとしてはNIPPOの取り組みが代表格です)。
今回、浅田氏が発表したプロジェクトは、U23版ツール・ド・フランスといわれる「ツール・ド・ラヴニール」を目標とする若手育成型の建て付けとなっていると思われますが、一方で、現時点では詳細な内容まで踏み込んでいないものの、浅田氏が長年追い続けているツール・ド・フランスが引き続き最終目的地であることは間違いなさそうです。
そういった意味では、上記二つのプロジェクトは最終目的地が被っているわけですが、一方でそのアプローチには明確な違いがみてとれます。

長年、正攻法によるツール・ド・フランス挑戦に拘ってきた浅田氏のプロジェクトは、世界標準のパスウェイを組み込んだ「ボトムアップ型」のプロセスを持っています。
一方、新たに発表された「JCLチーム右京」については、表現が合っているかはわかりませんが、わかりやすく言うと「M&A(合併&買収)型」に近いプロセスを持っている様に感じます。現在稼働しているNIPPOプロジェクトも「M&A型(正確には合併&買収ではなくて提携)」で長年活動を続けています。
近年存在が目立っているロードレース新興国(いわゆるメジャー国以外)のアプローチ方法を改めて確認してみると、「ボトムアップ型」と「M&A型」の二つが存在していることがわかります。
◯ボトムアップ型(自国のナショナルチームを中心に若手育成から取り組む形)
オーストラリア
コロンビア
デンマーク
ノルウェー
スロベニア(ちょっと特殊)
エリトリア(これから加速?)
◯M&A型(資本力などを武器にメジャー国のリソースを利用する形)
イギリス(ボトムアップ型でもある)
カザフスタン
イスラエル(自国選手の活躍はこれから?)
バーレーン(自国選手の活躍はこれから?)
UAE(自国選手の活躍はこれから?)
アメリカ(ボトムアップ型でもある)
今後、日本の各プロジェクトの横の繋がりが強化されていくと、シナジー効果でより有効なプロジェクトへと発展していく可能性がありますので、関係者全員でしっかりサポートしていきたいと思います。
尚、「ロード・トゥ・ラヴニール」の詳細記者発表会は、12月15日(木)に予定されているとのことです。


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