OITAサイクルフェス!!!2022開催
10月1日〜2日に、大分県大分市で開催された「OITAサイクルフェス!!!2022」に於いて、会場解説を担当いたしました。
今年で9回目の開催となった同大会ですが、初回大会からアドバイザーを務めさせていただいており、大会の変化や成長を近い場所でずっと拝見して参りました。
「OITAサイクルフェス!!!」は、平成17年(2005年)10月に大分市が「ビッグアイ(現:昭和電工ドーム大分)」にて宣言した「バイシクルフレンドリータウン構想」の中核事業としての重要な役割を担っている総合型サイクルイベントです。
「バイシクルフレンドリータウン構想」のポイントは4つ。
◯自転車でまちとひとをキレイにする(ヘルシー、エコ)
◯自転車を楽しむ環境づくり(観光、地域振興)
◯安全、安心、便利に乗れる環境づくり(インフラ整備)
◯マナー向上、イベント開催(自転車文化の創造)
このなかで同大会が担う要素というのは、「観光、地域振興、自転車文化の創造」などであり、すでに一定の効果を発揮しているのは間違いないところです。
また、当初の目標だった「レースの国際化(UCIレース化)」を2018年に達成し、更に地域とレースの一体化を進める上で非常に重要な存在となる「地元チーム(Sparkle Oita Racing Team)」が2021年に発足し、今年のレース会場には多くの「スパークルサポーター」が集結していました。
上記写真向かって右の黒枝美樹氏が同大会の仕掛け人なのですが、昨年、市役所を退職されて息子さんの黒枝士揮選手(スパークルおおいた運営会社代表)と共に地元チームを立ち上げ、そして、チーム2年目となる今大会でエーススプリンターの沢田桂太郎選手が見事UCIクリテリウムで勝利を飾りました。
喜ぶ沢田選手とスパークルサポーターの横で涙を流す黒枝親子の姿をみて、この大会の真の成長というものを実感し、また、様々な紆余曲折を経ながらも有言実行を貫いてきた大分市の皆さんの「自転車愛」に深く感銘を受けました。
2023年秋にはUCIアジアツアー1クラスのステージレースである「ツール・ド・九州」の開催も予定されており、今後も九州の盛り上がりから目が離せない状況が続きます。