UCI COVID-19プロトコルについて
先日、UCI(世界自転車競技連合)が新型コロナウイルス感染症に対する新たなガイドラインを公表しました。
これらは2022年1月24日以降、日本国内で開催されるすべてのUCI公認レースに適用されます。
昨年までのガイドラインの内容と比較して大きく変更された点は「ワクチン接種の有無」が判断材料のひとつに加わった点です。
以下、2022年ガイドラインの要点をまとめてみました(リスクレベルが高い地域での開催ルール)。
「チームバブル対象者(選手・チームスタッフなど)」の出場条件
ワンデー及び7ステージ未満のレース
◯国内対象レース
ツール・ド・熊野
全日本選手権ロードレース
ツール・ド・北海道
OITAアーバンクラシック
ジャパンカップサイクルロードレース
ツール・ド・おきなわ
上記レースに出場するための「UCIヘルスパス」発行条件。
◯対象ワクチンを2回接種し14日間経過
※ほかにも対象条件あり
※ワクチンの有効期限あり
もしくは、
◯2日以内に受けたPCR検査の陰性証明(抗原検査は不可)
国内UCIレースの大半が対象ワクチンを接種することにより大会直前のPCR検査が免除されることになりますが、一方で、国や地域のガイドラインの方が優先順位が上になるため、主催者側の判断次第ではPCR検査が必要になることもあります。
7ステージ以上のレース
◯国内対象レース
ツアー・オブ・ジャパン
上記レースに出場するための「UCIヘルスパス」発行条件。
◯ワクチン接種に関わらず2日以内に受けたPCR検査の陰性証明(抗原検査は不可)
尚、10ステージを超えるレースについては、休憩日にPCR検査を実施する必要があります。
上記チームバブル対象者は、大会期間中外部との接触を断ち、安全を確保した上でフィニッシュを目指す必要があります。
一方、チームバブルに近い存在である、UCIコミセール(国際および国内)、UCI関係者、医療関係者、アンチドーピングテスト担当者、メディア関係者も、上記検査ルールの対象となります。
ツアー・オブ・ジャパンでは、すでに「セミバブル」と定義して、広い範囲の関係者に対して大会前PCR検査を自主的に義務付けていたので、2021年大会と比較して大きな変更点などは特に発生いたしません。
それでも安全・安心な大会運営は必須条件ですので、やれることをしっかりとやりつつ良いレースを創り上げていきたいと思います。