「OITAサイクルフェス」の成熟と「ツール・ド・九州・山口」構想
今年、国内で開催されたロードレースイベントとしては最も巨大な大会となった「OITAサイクルフェス!!!2020」の第2回実行委員会に出席して参りました。
新型コロナウイルス感染症の影響により多くの大会が中止や延期の判断を行なった2020年シーズンですが、大分市が主導する大規模なイベントが敢えて開催に踏み切ったことはとても勇気ある決断だったと感じています。
また、今年国内で開催された自転車関連イベントの中でもトップクラスの感染対策を取り入れており、2021年シーズンの国内に於ける国際大会開催に向けた一つのモデルケースを築いたことは、ノウハウの積み上げという点で国内ロードレース界に対して良い影響を与えるのは間違いないといえるでしょう。
そんな九州を代表する自転車ロードレースイベントへと成長した「OITAサイクルフェス!!!」ですが、その大分市のホームページに今度は「ツール・ド・九州・山口」構想の情報が掲載されておりますので、今回はこちらの内容をご紹介いたいと思います。
「ツール・ド・九州・山口」というのはあくまで仮称ではありますが、現在、公開されている内容について概要を簡単にまとめてみました。
◯主体は「九州地域戦略会議」
◯主な目的はサイクルツーリズムの振興
◯開催予定時期は2023年の5月or10月or11月
◯UCIアジアツアーレベルの国際ロードレースを想定
◯一般向けサイクリングイベントの併催も検討
2020年は「中止」「延期」「縮小」といったネガティブなワードが飛び交う年となってしまいましたが、そんな中でこういった前向きな情報を目にすると、薄暗い中にも一点の光が見えてくるような気持ちになります。
物事というのは「停滞ムードの時こそ仕込み時」という側面があるので、「ツアー・オブ・ジャパン」としてもこういった九州での新たな取り組みとしっかりと連携を図りながら新しい価値を創り出していきたいと思います。