大会後ステージ全体会議
本日は、目黒の自転車総合ビルに於いて「ツアー・オブ・ジャパン ステージ全体会議」を開催いたしました。
この会議には、ツアー・オブ・ジャパンの各ステージ実行委員会の皆さんや大会に関わった主要スタッフなどが出席し、今大会の振り返りや来年の大会に向けた改善点などが話し合われました。
今年で22回目の開催となったツアー・オブ・ジャパンですが、前身の「国際サイクルロードレース(初回大会は1981年)」から数えると、実に39年にも及ぶ長い長い時を刻んでいることになります。
国際サイクルロードレース時代は、「自転車界が開催するレース」として主に東京と大阪で2レース(ワンデーレース)のみが開催されていましたが、1996年にUCI公認のステージレースにランクアップするとステージ数が一気に増え、2005年には地域振興のために地元実行委員会がステージ開催を主導するはじめての形となる「南信州ステージ」が誕生しました。
その後、長い年月をかけ、各ステージの実行委員会化が進み、ツアー・オブ・ジャパンは自転車の普及を目指す大会であると共に、各ステージの開催地域を盛り上げる「地域貢献・社会貢献型」のレースへと成長を続けてきました。
ツアー・オブ・ジャパンはまだまだ発展途上の大会ではありますが、それでも現在の形に至るまでに本当に多くの方々の努力に支えられてきました。
私自身、選手・監督・主催者として第1回からツアー・オブ・ジャパンに関わってきましたが、その時代時代ごとにこの大会へ「大きな情熱を注ぐ」関係者の皆さんがおり、単なるスポーツイベントではない「ひとを育てる」要素を持った魅力的なレースとして多くの人たちに愛され続けてきたのだと実感しています。
今回、ステージ全体会議のなかで「美濃ステージ」を長年に亘り支えてくださった事務局の方が退任されることが発表されました。
今年77歳とのことで、そのエネルギーにただただ感心すると共に、ツアー・オブ・ジャパンの一時代を支えてくださった人生の大先輩に心の底から感謝の気持ちが湧き上がってきました。
いつも肝に命じていることではありますが、現在の私はツアー・オブ・ジャパンの長い歴史の一時代を背負っている立場にあります。
過去にこの大会に関わられた多くの方々の思いを未来へと繋いでいくために、引き続き感謝の気持ちを忘れずに前進を続けていかなくてはなりません。