UCIアジアツアーランキングルール変更の可能性

UCI(国際自転車競技連合)は、毎年各ルールの見直しを実施しています。
現在、2019年1月1日から改正が予定されている内容がUCIのホームページ上で公開されています。
(ちなみに2020年からは更に大きな制度改正が予定されています)
その中で個人的に注目する改正ポイントをいくつか挙げてみたいと思います(若干着眼点が偏っていますが…)。
◯歩道走行の禁止
当たり前といえば当たり前なのですが、今後クラシックレースなどで歩道をうまくつかって走り抜ける器用な選手が見られなくなる可能性も。
◯補給可能距離
これまでは「スタート後50km〜フィニッシュ手前20km」だったのが、「スタート後30km〜フィニッシュ手前20km」へと変更(あまり重要な変更ではないかもしれませんが元監督なのでつい反応してしまいました…)。
◯エアロスーツなどの制限
タイムトライアルなどで使用されることのあったディンプルタイプのエアロスーツや長いシューズカバーなどに制限がかかるようです。
◯ワールドランキングでワンデーレースとステージレースが別ランキング?
これまではワンデーレースとステージレースを一括りにしたポイントランキング制度でしたがそれぞれが独立したランキングへと変化。
◯コンチネンタルランキングで日本人はアジアツアーでしかポイントを獲得できない?
「Riders shall score points in the individual ranking of the continent of which their nationality is linked. They can only appear in the ranking of one continent.」
この内容は解釈が難しい感じですが、「選手は自分の国籍がリンクされている大陸の個人ランキングポイントのみを獲得できるものとする。1つの大陸にのみランクされる。」という内容だと思います。
もちろんまだ確定事項ではありませんが、上記解釈で間違っていないとすると、日本チームに所属するアジア以外の国籍の選手たちはアジアツアーポイントを獲得できないことになってしまい、個人ランキングポイントが加算されるアジアツアーのチームランキングにも影響が生じることになります。
他にも世界選手権などのチームタイムトライアルが完全に新しい形のルールに変更されるなど、改正というよりかは改革に近い変化が随所にみられます。
引き続きUCIが進める各種改革に注目していきたいと思います。


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